こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
商品名をつけるときには、
流行を取り入れるさじ加減が重要です。
なぜなら、流行を取り入れるほど売れやすい反面、
すぐに陳腐化してしまうからです。
たとえば、明治時代の東京・浅草が発祥の
「電気ブラン」というアルコール飲料があります。
これは、明治時代には「電気」という概念が新しく
人々に注目されていたため、
流行に乗って「電気ブラン」と名付けられたようです。
そのため、味にも中身にも「電気」は関係ありません。
現代の私たちからすると「電気ブラン」なんて
さっぱり意味がわからない名称ですよね。
ただ、当時は「電気」という単語を入れるだけで
魅力的な印象になって人気が出たようです。
こうした流行に便乗した名称は明治時代に限らず、
現代の商品名でもときどきあります。
少し前なら「IT◯◯」とか「デジタル△△」
「e◯◯」、「AI△△」など、ハイテク系の
名称がよく使われていました。
実際はITやデジタルと無関係であっても
新しく見せるためにこうした商品名になった事例も
よくあったと思います。
さて、このように流行に便乗したネーミングは
すぐに廃れるケースも少なくありません。
数年もすると「ダサい」というイメージになって
逆にお客さんが離れてしまうためです。
「電気ブラン」に関して言えば、
歴史のある名称として一部の飲食店に残っていますが、
かなりレアケースです。
つまり、便乗した流行が終わるタイミングで
あなたの商品の売れ行きも落ちてしまいます。
流行を取り入れると短期的には売れるものの、
賞味期限が短くなるので、
あなたが商品名を決める場合は注意してください。