こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、講座ビジネスをしている方が、
「お客さんからの苦情が多い」と悩んでいました。
「苦情に疲弊してスタッフも辞めてしまうので、
改善したい」と話していたのです。
そこで最初はマーケティングの相談として
その方の話を私は聞き始めました。
実際の販促物を見せていただいて気づいたのは、
致命的な売り方の問題でした。
それは、「必ず結果につながる」といった表現で
その方が講座を募集していたことです。
それを見てすぐに、「マーケティング云々じゃなくて、
この売り方が苦情の原因ですよ」
と、その方に私は伝えました。
言うまでもなく「必ず結果につながる」と伝えていたら、
「100%結果が出るのだろう」と参加者は期待します。
そして、その期待が裏切られれば失望し、
苦情を言ったり消費者センターに行ったりするでしょう。
そういった苦情が多いとスタッフもやる気がなくなり、
辞めていってしまうのも無理ありません。
ですから、お客さんのためにもスタッフのためにも、
真実を伝えて売るのが非常に重要なのです。
私のチームで講座を募集する場合も、
「講座は予備校のようなものです。
申し込んだだけで結果が出るわけではありません」と
参加者に念押しするようにしています。
「予備校に通った生徒の中には
合格する人も落ちる人もいるのと同じです」
と、事前に伝えているのです。
真実をお客さんに伝えた上で高い成約率を目指すのが
ビジネスだと信じているからです。
ただし、真実を伝えて売るためには、
セールスやマーケティングの本質を理解している必要があります。
本質がわかっていないと、
単にサービスの印象が悪くなる伝え方になり、
反応が落ちてしまうからです。
言い換えると「必ず結果につながる」といった
安易な売り方に走ってしまうのは、
セールスやマーケティングの勉強不足のせいでもあります。
相馬一進