こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私が栄養学に肩入れする理由について、
前回の記事に続いて、今日も書いていきます。
今日は特に、個人的な気持ちを吐露します。
ご存知だと思いますが、私は今まで
「お金の心理学」という心理学の講座をやってきました。
その講座の中ではエビデンス(科学的根拠)にもとづいた
心理療法などを伝えていました。
うさん臭い「なんちゃって心理療法」とは違って
エビデンスが強い心理療法は
参加者のメンタルに多くの変化を与えました。
しかし、心理療法だけではどうしてもメンタルが
改善しない参加者がたまにいるのです。
「どうすれば、そういった人に対して、
変化を与えられるだろうか……」
私は思いどおりの変化を与えられていないことに対し、もがき、苦しみ、色々な本や論文を読み漁りました。
そして、たどり着いた答えが栄養だったわけです。
「心理療法でメンタルが改善しない人でも
栄養学で大きく変わる可能性がある!」
このことに気づいたときは嬉しかったですね。
まるで、パズルの欠けた1ピースを
最後に見つけたような気持ちでした。
「メンタルは栄養で大きく変わる」ということに
あなたも薄々気づいていますよね?
たとえば、男女で比べたとき、
「女性のほうが、男性の約2倍も“うつ”になりやすい」
ことが知られています。
これは日本だけではなくて、世界どこでも同じ傾向です。
この1つの理由は、もちろん女性ホルモンですが
それ以外に考えられるのは「鉄不足」です。
女性は月に1回大量の血を失いますが、
その際に鉄分も体外に出てしまうのです。
そして、重度の鉄不足になると
“うつ”(やパニック障害)になってしまいます。
女性が普段から鉄分を積極的に摂っていなかった場合、
どうしても“うつ”になりやすいわけです。
あとは、“産後うつ”という言葉がありますが、
これも同じ仕組みです。
原因の1つはホルモンバランスの変化ですが、
もう1つは鉄不足です。
なぜなら、産婦は出産と同時に
たくさんの血を失ってしまうので、
産後に鉄不足になりやすいからです。
ですので、“産後うつ”になってしまう……。
こういう場合、いくらエビデンスがあったとしても
心理療法のようなまどろっこしいことよりも
鉄分を補充するほうがはるかに簡単で効果的です。
こういった現実を直視したときに、
「心理療法だけで、人のメンタルと向き合うのは
視点が低いことだ」と悟りました。
そして、栄養学を伝えることによって
心理療法だけではそこまで変わらなかった人にも
変化を与えることができる喜びも得られました。
さて、ここからは、私が少し不安に感じていることを書きますね。
まず、こういった栄養の講座をするのは
はっきり言って私にとってはリスクだということです。
なぜなら、少なくない医師が
「栄養療法は眉唾(まゆつば)だ」と信じているためです。
要は、栄養学を伝えている人は
少なくとも医師たちからは批判されやすいのです。
また、私個人としても世間的なイメージとして
「相馬さんは色々とやりすぎて、何の人かわからない」
と思われてしまいます。
「経営コンサルタントなのに、栄養の講座もやっている」
ということになったら、とくに新規のお客さんからは
信用されにくくなるわけです。
つまり私は、栄養の講座をすることによって
将来的な売上を減らしてしまってるかもしれないのです。
それでもあえて、栄養の講座をやる理由は1つです。
それは、昨日のメールでも書いた通り、
「栄養学を大衆化させたい」からです。
これは私の覚悟です。
業界広しと言えど、おそらく経営コンサルタントで
栄養の講座をやっているのは私ぐらいではないでしょうか。
私にとってリスクはありますが、
それでも多くの人に広めたいと思っています。
相馬一進