こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には「あいつは無能だ」と
他人を揶揄する人が多くいます。
しかし、多くの文脈において「無能」という表現は
ナンセンスだと私は考えています。
なぜなら、「無能」と「有能」は表裏一体だからです。
たとえば、心配性の性格の人は、
株のトレードなどをすると
稼げないどころか高確率で大損します。
なぜなら、心配しすぎて、
非合理的な判断をしてしまうからです。
相場の下落があったときにパニックになって、
慌てて株を売ってしまうことを
「狼狽(ろうばい)売り」といいます。
心配性の性格だと「狼狽売り」ばかりして
結果的に大損しがちなのです。
そういった失敗を繰り返してしていると、
トレードに詳しい人からは
「無能だ」とバカにされがちでしょう。
ところが、その人が防犯対策などのビジネスをすると、
状況は大きく変わります。
持ち前の心配性を活かして、
質の高いサービスが提供できかもしれません。
多くの人が気づけない小さなリスクも見つけ出して、
徹底的に防犯対策ができるからです。
防犯対策の業界では「有能」どころか「天才」と
評される可能性もあるでしょう。
このように、身を置く環境によって、
ある人間は「無能」にも「有能」にもなります。
ある職場で「無能だ」と揶揄される人も、
別のビジネスでは天才になり得ますし、逆も然りです。
そのため、「無能」か「有能」かという
二者択一で考えるのは愚かだと私は考えています。
とはいえ、人間が「有能」になれる条件を
見つけるのは簡単なことではありません。
なぜなら、人間には
多くのバイアス(思い込み)があるので、
客観的に強みを見抜くのが難しいからです。
まして自分の強みは本人にとって当たり前すぎて、
盲点になって見落としがちです。
そのためにも、人間の強みを見つけるポイントを
理解しておく必要があるのです。
強みを見つけるポイントを知らない限り、
「無能」になってしまう環境を、
自分で選ぶことになりかねません。