こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
商品のネーミングを考える場合に
私が考慮しているポイントがあります。
それは、商品のネーミングを作るのと同時に、
ピンとくる略称も作ることです。
なぜなら、正式名称だけではなく
略称も覚えやすいほうが
商品はヒットしやすいからです。
たとえば、就職活動についてのベストセラー
『面接の達人』という正式名称の本の表紙には
「MENTATSU」と略称がデカデカと載っています。
つまり「MENTATSU(めんたつ)」という略称を
あらかじめ用意しているのです。
『面接の達人』というタイトルは
文字で見ると5文字ですが、
読み上げると9音になり少し呼びにくいでしょう。
そのため「めんたつ」という公式の略称を決めて
広まりやすくしているわけです。
もちろん、公式の略称がなくても、
熱心なお客さんが略称を考えてくれる場合もあります。
しかし、すべての商品において
お客さんが略称を考えてくれるとは限りません。
また、アイドルユニットの『Wake Up, Girls!』が
一部の人から「ワキガ」と略されたように
不本意な略称が広まる場合もあります(笑)。
ですから、公式の短縮系を決めておくといいでしょう。
あるいは、ピンとくるアルファベットの略称を
あらかじめ決めておくネーミングもあります。
一例を挙げると、2005年から15年以上続いている
『Master of Epic』というオンラインゲームがあります。
私はプレイしたことがありませんが
ファンタジー世界を美少年・美少女が冒険するゲームです。
この『Master of Epic』は頭文字を取ると
「MoE」になります。
知ってのとおり「MoE(萌え)」と言えば、
キャラクターへの愛着を表す有名なスラングです。
『Master of Epic』は美少年・美少女が多いため
まさに「MoE(萌え)」という略称が合うのでしょう。
このようにピンときやすい略称を作っておくと
お客さんの記憶に残り口コミも起こりやすくなります。
あなたが商品のネーミングを決めるときは
略称も考慮してみてください。
相馬一進