こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
個人が生活費を稼ぐ程度の“小さなビジネス”と
数十億もの売上を立てる“大きなビジネス”では、
立ち上げの考え方がちがいます。
小さなビジネスの場合は、誰かのモノマネが基本です。
たとえば、ベテランのカウンセラーをお手本にして
カウンセリングで開業してみるといったモノマネが
小さなビジネスの鉄則になります。
なぜなら、モノマネをしたほうがリスクなく
高確率で結果を出すことができるからです。
ただし、モノマネで売上が何十億円の規模に
なることはまずありません。
大きなビジネスの場合はモノマネではなく、
誰も成し遂げていないことに挑戦し、
社会問題を解決する必要があります。
たとえば、インド人社会活動家の
アルナーチャラム・ムルガナンダムという人物がいます。
1990年代後半、ムルガナンダムは
「インドでは生理用品が普及していない」という
社会問題を見つけました。
そのせいで、女性がまともに働けず
社会進出できない要因になっていたのです。
また、他人と生理用品について話すことが
タブーであるという風潮もあったようです。
妻との生活でこの社会問題に気づいたムルガナンダムは
低コストの生理用ナプキンの開発を始めました。
当初は周囲からの侮蔑や嘲笑を受けたようですが、
数年かけて安価な生理用ナプキンの製造を実現。
生理用ナプキンをインドで広めることに成功したのです。
結果、インドの女性の多くが働けるようになり、
収入アップや社会進出ができるようになりました。
本当に大きく社会を変えながら、
貢献に応じて巨額の売上を立てることができたのです。
(このムルガナンダムの実話は
『パッドマン 5億人の女性を救った男』という
映画にもなっています。)
さて、このムルガナンダムの事例からもわかるとおり、
本当に大きなビジネスをするためには、
誰も成し遂げていない社会問題に取り組む必要があります。
モノマネではあまり社会を変えられないので、
小さなビジネスにしかならないのです。
とはいえ、社会問題の解決は当然ながら
イバラの道になります。
答えがないので何年も試行錯誤がいる上に、
スキル、資金、協力者、時流なども関係して
非常に難易度が高い。
そのため、初心者が起業や副業をする場合は
やはり誰かのモノマネをして
小さなビジネスからはじめるのがおすすめです。
そして、ある程度の結果が出て、
スキル、資金、協力者、時流などが整ってから
大きなビジネスに挑戦するといいでしょう。
いきなり社会問題の解決に取り組むと、
芽が出ないまま一生が終わる可能性もあるので、
注意してください。
相馬一進