こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
何かの分野の講師が
「この分野に苦手意識がある人のリテラシーを上げたい」
と言っていることがあります。
ここでいうリテラシーとは、
その分野についての判断力のことです。
つまり、「投資を怖がる人に金融知識を教えたい」とか
「パソコンが苦手な人にITの知識を伝えたい」
などという理念を持つ講師がいるわけです。
私も教育ビジネスをしているので、
こうした気持ちはわかる部分があります。
多くの人に本質的な知識を広められたら、
世の中は本当に良くなっていくでしょう。
ただ、最近は「現実的に不可能な部分もあるな」と
感じる場面も出てきました。
なぜなら、苦手意識を持つ人って、
もはや学ぶ気すらない場合が多いからです。
たとえば、世の中には次のように言う人がいます。
・心理学なんて気持ち悪い
・投資には嫌悪感がある
・起業は怖い
・健康法とかキモい
・ITなんて虫酸が走る
こういった人のリテラシーを上げるのは、
私が思うにほぼ不可能です。
そもそも意欲がないので、
動画は見ないし本も読まないしセミナーにも来ません。
身内の人が教えてあげようとしても
感情的に嫌がって喧嘩になってしまうほどです。
どこかの施設に閉じ込めて洗脳すれば、
もしかしたら変わる可能性もあるかもしれません。
しかし、洗脳のような手段が使えるわけがない。
そのため「学ぶ気がある人にだけ伝えよう」と
この頃の私は考えるようになってきています。
また、学ぶ気がない人をどうしても変えたいなら、
セミナーとか出版ではなく
全く別のビジネスをしたほうがいいですね。
たとえば、簡単に使えるスマホが普及してから、
子供も高齢者もかなりインターネットを
使うようになりました。
パソコンができないような人でも
インターネットにつなげているのです。
多くの人はITをとくにわかっていませんが、
とりあえずポチポチ押せば使えるので広まったのです。
このように
「リテラシーを上げなくても社会を変えるには?」
という視点が必要になると感じています。