こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
現代はいろいろな商品・サービスの
評価を見ることができます。
アマゾンや食べログ、映画.comなどの
「星」の評価がその代表例です。
あるいは、「いいね!」や「動画再生数」なども
1つの判断材料にになります。
あなたもこうした評価やレビューを見て、
「星5なら信用できる!」などと
商品・サービスを選んだことがあるかもしれません。
ただ、こうした評価は、
「分野によっては参考にならない」
というのが私の考えです。
まず、評価を参考にしやすい分野は
感情を動かすエンターテイメントです。
たとえば、漫画や映画、ドラマ、音楽、
あるいは遊園地やショーなどの評価は
それなりに参考になるでしょう。
なぜなら「面白い」「楽しい」という感情の動きは
素人でも簡単に評価できるからです。
個人の好みはありますが、
多くの人の感情が動いたかどうかは、
評価によってわかります。
そのため、多くの人が「星5」の評価していたら
「感情が動く作品(サービス)なんだな」と
予測はできます。
そしてエンターテイメントの場合は、
感情が動くなら十分なので、
ある程度は評価が参考になるのです。
もっとも、「感動ポルノ」という言葉があるように、
感情を煽るだけの質の低いものもありますが、
作品を選ぶ目安の1つにはなるでしょう。
※感動ポルノについては以前別の記事に書きました。
ご参考:感動ポルノのセミナー
一方で、エンターテイメント以外の分野は、
「星5」が参考になりません。
なぜなら、感情の動きと、
サービスの品質に関係がないからです。
たとえば、腕の良い医者が、
感動的なパフォーマンスをするとは限りませんよね?
むしろ、素人から見ると
「地味な先生だった」と感じる場合もあるでしょう。
すると、腕利きにもかかわらず、
インターネット上でのその医師の評価は
低くなってしまうのです。
逆に、腕のないバカ医者であっても、
顔がいいとか、対応が丁寧だというだけで、
高評価になるケースもありえます。
感情の動きとサービスの質が無関係なので、
まるで参考になりません。
こういった現象は医療に限らず、
健康やビジネス、育児、金融、政治などなど
多くの分野であるでしょう。
そのため、「星5」を盲信するのは、
エンターテイメントの分野のみしてください。
言い換えると、エンターテイメント以外の分野の
「星5」には注意しましょう。
感情が動くだけで、品質が低い可能性があるからです。
同時に、あなたがマーケティングをおこなう立場なら
ときにはパフォーマンスを使ってでも、
高評価を集める必要があります。
「星」や「いいね!」は本質ではありませんが、
現実に多くの人が参考にしているので、
売上にも響くからです。