こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、仕事で事務作業の管理職をしている人が
次のように言っていました。
「事務作業のとき、神経質な性格の人は
チェックリストを作ったほうがいいですよね。
チェックリストがないと
『自分はミスしてないかどうか?』と気になって、
精神的に負担になるので」
ここでいうチェックリストとは、
「◯◯のボタンは押したか?」など
作業の抜け漏れがないかを確認する表を指します。
「神経質ならチェックリストを作ったほうがいい」と
この方は主張していたわけです。
その意見に半分同意しつつ、
半分同意しかねると私は思いました。
なぜなら、
「神経質であっても大ざっぱな性格であっても、
事務作業をするならチェックリストはあるほうがいい」
というのが私の意見だからです。
まず、神経質な性格の人がチェックリストを
使ったほうがいいのは言うまでもありません。
「自分はまた間違えてるのでは……?」
と思って必要以上に時間がかかったり、
精神的に疲れてしまったりしてしまうからです。
ただ、大ざっぱな性格の人がチェックリストを
使わなくていいかというと、そうでもありません。
大ざっぱな性格の人は、
一見すると問題なく作業をするように見えがちです。
「えい! こんなもんでしょ! 一丁上がり!」と、
余裕そうに口笛を吹いているケースもあります。
しかし、本人が気にしていないだけで、
実際はミスが多発している場合もあるのです(笑)。
すなわち、本人がミスを気にする神経質な人も、
本人がミスを気にしない大ざっぱな人も、
どちらにしろチェックリストを使ったほうがいい。
ハーバード大学准教授のアトゥール・ガワンデも
ちょっとしたチェックリストを病院に導入して、
静脈カテーテルによる感染症を激減させています。
カテーテル挿入から10日間の感染率が
11%から0%まで下がったというデータもあるほどです。
ご参考:『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』 アトゥール・ガワンデ(著)
あなたが作業をするときも、
他人に作業をお願いするときも、
とりあえずチェックリストは作っておきましょう。