こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は以前から、「べき論は外した方がよい」ということを
繰り返し書いています。
※べき論とは、下記のような、
「~すべき」という強迫的な価値観のことです。
・年上の人をうやまうべきである
・ダメなところはさらすべきではない
・完璧でなければいけない
ご参考:べき論と孤独の関係
ただ、これについて、誤解をする人も多いのです。
特に経営者だと、こんな勘違いをします。
「べき論のおかげで、理念や企業文化が作られるのでは?」と。
これは、ごくごく一部の状況においてだけ正解です。
例えば、パタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナードは
「自然は守るべき」というべき論を持っています。
このべき論のおかげで、パタゴニアという会社は
自然保護が大切だと思っている心優しい人たちにとって、
ブランドになっているわけですね。
ですが、ビジネスにおいてべき論を持った方がいいのは
せいぜい理念や企業文化くらいです。
逆に言うと、それ以外のべき論は
メンタルの悩みやトラブル、孤独、生きづらさなどを
作り出す原因です。
つまり、理念や企業文化を作り出すべき論だけが有用で、
それ以外のべき論は役に立たないのです。
ですから、私も理念に関するべき論はあります。
ですが、それ以外のべき論は
なるべく外すように心がけています。
そうしないと、私が苦労するだけならよいのですが、
私から学んでいる講座の参加者たちも
苦労してしまうことになります。
私のべき論を無意識に受け継いでしまうからです。
また同様に、私のチームメンバーも
私のべき論を無意識に受け継いで
苦労してしまう可能性がありますね。
要は、組織のトップのべき論というのは
それだけ多くの人に負の影響を与えるのです。