こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「宝くじを買うヤツは情弱だ、
なぜなら買った瞬間に50%の税金をとられるから」
といったことがよく言われます。
まあ、言わんとすることはわかるのですが、
それを言うなら「生命保険を買うヤツも情弱だ」
となります。
なぜなら、「生命保険は、死の宝くじ」だからです。
生命保険の会社は原価をなかなか教えてくれませんが、
原価率は40%くらいのものが多いです。
原価率が高いものだと60%のものもあります
(期間10年の定期保険など)。
ということは?
そう、宝くじと同じようなレベルですね。
ですので、いくら生命保険にお金を入れたところで
大して資産運用にならないんですね。
生命保険会社のセールストークは
「愛情と保険金は比例する」と言うのですが、
実際は「情弱の度合いと保険金は比例する」のです。
生命保険では、あなたが早死するのが“大当たり”で、
払った保険金以上に儲けられます
(ただし、その死亡補償金は家族が受け取ります)。
つまり、長生きしたら元が取れない構造になっています。
ですから、私に言わせれば
「生命保険は、ほぼ全てクソ」です。
「ほぼ全てクソってどういうこと? 例外もあるの?」
と思うかもしれません。
はい、そのとおりです。
テレビCMを打っている生命保険や
駅前にデカい自社ビルを構えている会社の生命保険や
高収入の営業職がいる会社の生命保険は、
原価が高いので基本的に選んではいけません。
唯一の例外は「共済系の生命保険」ですね。
・都道府県民共済
・こくみん共済 coop
・コープ共済連
・JA共済
など、最後に「共済」とついている保険は
原価率が低くて良心的です。
そして、「共済系の生命保険」であっても、
入ったほうがいい人はほんの一握りです。
それは、「小さい子供がいる専業主婦家庭の旦那さん」だけ。
(もちろん、加入する場合は共済一択です。)
それは、生命保険の本質的な役割が、
「お父さんが亡くなったあと、
専業主婦だったお母さんが仕事に就いて、
生活基盤を立て直すまでに必要なお金を準備すること」
だからです。
逆に、生命保険に入ってはいけない人はこちら。
1.独身の人
→えっ、死亡補償金は誰がもらうの?(笑)
2.子供のいない夫婦
→共働きであれば、死亡補償金は要らないよね。
3.子供が成人した人
→子供も奥さんもフツーに働けばいいだけの話。
4.子供が小さくても、かなりの資産を保有している人
→生活基盤はすでにできているじゃん。
5.他の親族がいて家族の面倒を見てくれる人がいる人
→その人が生活基盤だから、死亡補償金は不要だよね。
6.住宅ローンを組んでいる人
→住宅ローンを組む際に団信(=死亡保険)に
自動的に加入するので、二重に入る必要はないよね。
1〜6に該当する場合、生命保険に入るくらいなら、
そのお金を全額、資産運用に回しましょう。
さて、ここでクイズです。
もしあなたが、
「小さい子供がいる専業主婦家庭の旦那さん」だとして、
共済に何口入ればいいのでしょうか?
生命保険の本質的な役割を理解していれば、
この質問に即答できますよね?
まず、自分が死んだあと、「奥さんが仕事に就いて、
生活基盤を立て直すまでにいくらのお金が必要か」を
ざっくりと計算します。
次に、その必要な金額が死亡補償金として
払われるのは何口かを調べます。
はい、これが答えですね。
そう考えると、ほとんどの生命保険は不要で、
共済に入るとしてもかなり保険金が下がります。
そしてできた余裕資金を、資産運用に回すわけです。
ほとんどの人はお金の価値を目減りさせます。
相馬一進