こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
新聞やラジオが下火になって
ユーチューブの利用者が増えるなど
時代によって人気のメディアは移り変わります。
こうした変化の基本的な法則は
「長文メディアから衰退していく」ということです。
たとえば、1900年代初頭のアメリカでは新聞が人気で
1700種類以上の日刊誌があり
毎日3誌以上の新聞を買う人も多くいました。
ところが、家庭用のラジオが登場すると
新聞の読者は減りはじめました。
その後テレビが普及すると大半の新聞は廃刊になり、
今では数えるほどしか残っていません。
こうした長文メディアの衰退は、
インターネット上でも同様に起きています。
知ってのとおり、インターネットの黎明期は
ホームページやブログなどの長文メディアが主流でした。
しかし、2000年代後半くらいからは、
ユーチューブなどの動画メディアが人気になっています。
また、画像投稿SNSのインスタグラムや
音声メディアのボイシーも
ユーザーを増やしているでしょう。
個人のやり取りも同じで、文章だけのメールから
スタンプを多用するラインへと変わっています。
つまり、いずれにしても長文のやり取りが衰退し
画像や音声が増えているのです。
ではなぜ、長文のメディアから衰退するのか?
それは、長文の読解が得意な人があまり多くないからです。
私がよく引用している事実ですが、
国際成人力調査(PIAAC:ピアック)によると、
読解問題で高得点を取れる人はわずか数%しかいません。
長文を読むと疲れてしまったり、
意味が理解できなくてストレスを感じたりする人が
世の中には多くいます。
この文章を読むあなたのような知的な方は、
この話を聞いてもピンとこないかもしれません。
ただ、画像や音声を好む人のほうが
事実として多数派なのです。
読解力には遺伝的な要因も関係しているため、
これは人類の普遍的な傾向でしょう。
活版印刷にしてもインターネットにしても、
新しい情報伝達のテクノロジーが生まれると
まずは長文メディアが生まれます。
なぜなら、画像や音声よりも
文章のほうが制作のコストが低いからです。
動画を編集するよりも
メールを書くほうが労力が少ないというのは
感覚としてあなたも想像できるでしょう。
ですが、そのテクノロジーが発展すると
コストをかけてでも画像や音声を発信するメディアが
次第に増えていきます。
すると、人々は画像や音声に流れて
長文メディアから衰退するのです。
ですから、もしあなたが
長文のブログなどだけで集客している場合は
危機感を持ったほうがいいでしょう。
また、あなたが集客コンサルタントとして、
ブログを使った集客法を教えている場合も危険です。
今は集客できていたとしても、
時代とともに長文のメディアからは
人が離れていきやすいからです。