こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今後、日本の国債の評価が下落し、
物価が上がり、円安になるということは、
以前、私がブログで書いたとおりです。
ただ、問題は、それらの状態が本当に問題なのか、
ということです。
私たちの今の価値観では、
それらの状態を問題と感じるでしょう。
給料が下がったうえに、
物価が上がって物が買えなくなって、
円安なので海外旅行にも行けなくなる。
どう考えても問題です。
しかし、いざそれらの状態になったときには、
「この状況もしょうがない」
と私たちは感じるだろうと、私は予想しています。
なぜなら、私たちの価値観というのは、
環境に順応するからです。
いや、正確に言うと、環境が価値観を作るのです。
例えば、バブルの頃に比べて、
今の結婚式は地味になってきています。
その理由は若者の可処分所得が減っているからです。
が、今の若者は
「お金がないのだからしょうがない」
と感じていて、地味な結婚式を問題とは感じていません。
逆に、今、バブルの時のような
派手な結婚式を上げれば、
「バブルの生き残り」と揶揄されるでしょう。
結婚式でヘリコプターを使うとか、
船を借り切るとか、そういったことは
今の若者には考えられないからです。
このように、変化が起きた時には、
変化する前の価値観のことを、
私たちは「ダサい」と感じるのです。
ですから、マーケターがするべきことは、
大きな変化に抗(あらが)うことではありません。
変化が起きた後に、
大衆がどういった価値観になるのかを予想して、
今のうちから仕込んでおくことです。
例えば、結婚式ビジネスの場合、
地味な結婚式が流行ることが予想されるのであれば、
「地味な結婚式ばかりになっても、十分な利益が出る」
ように、社内の体制を整えておくことです。
変化に対してオドオドするのではなく、
変化に対してチャンスと考えましょうね。
後発で、これからビジネスをするような人の場合、
変化に乗じてビジネスを展開するのが上策ですし。
変化が起きれば価値観が変わり、
価値観が変われば消費活動が変わる、
ということを覚えておきましょう。