こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さんは、どれくらいメンタル改善に取り組んだら
自己否定をしなくなったんですか?」
メンタル改善に取り組んでいる方から
このような質問を受けることがあります。
今まさに自己否定に悩んでいる方からすると、
どんな心理療法をどれくらい実践したら
メンタル改善が終わるのか気になるのでしょう。
そういった方は
「◯◯のワークを3年おこなったら自己否定が消えた」
といった回答を期待しているのかもしれません。
ですが、真実を言えば何年メンタル改善をしても
自己否定がゼロにはなりません。
私の場合、ごく最近まで「やっぱり自分はダメ人間だ」
と感じることがありました。
また、今でもたまに自己否定を感じており、
完全になくなっているわけではありません。
ただ、メンタル改善に取り組んで
大きく変わったことがあります。
それは、「自己否定を受容できる感覚が増した」
ということです。
この意味、伝わりますか?
人間は自己否定を感じるからこそ、
何かを学んだり行動したりできる場合もあります。
たとえば、私がビジネスをはじめたのも
「ダメな自分を変えたい」とか「人に認められたい」
といった自己否定の裏返しだったと思います。
つまり、自己否定を行動の原動力に
昇華できるケースもあるのです。
ですから、メンタル改善に取り組んでいる場合は、
自己否定を消すというよりは、
自己否定の受容を目指すといいでしょう。
「自己否定はダメだ」と否定してしまうと、
それがさらなる自己否定につながって本末転倒です。
とはいえ、あまりにも自己否定が強い場合は、
やはり弱めていったほうがいい。
私の感覚で言えば、人生における自己否定は、
寿司に乗せるワサビみたいなものだからです。
ワサビは風味付けに少量つけるくらいが適量で、
大量に乗せると鼻がもげそうになり
吐き出してしまうでしょう。
自己否定も同様です。
あまりにも強い自己否定によって
ビジネスや人間関係にも支障が出ている場合は、
やはりメンタル改善をするのがおすすめです。
逆に、ワサビと同様に自己否定も、
少量であれば香りのある人生になることでしょう。