こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
数年前から私は、英語を勉強しています。
私が英語を熱心に勉強していたのは、
今から10年ほど前で、海外の講演家と一緒に
ビジネスをしていたときのことです。
当時は、必要に迫られての勉強でした(笑)。
今回勉強し始めた目的としては、
AI(人工知能)による機械翻訳の限界に気づいたため、
そこにブルーオーシャンがあると感じたからです。
私が思う機械翻訳の限界とは、文脈や文化の理解です。
たとえば、京都人が目の前にいて、
「坊っちゃん、ピアノが上手にならはったなあ」
と言っていたら、どう訳しますか?
AIによる機械翻訳では、
“Your son began to play the piano well.”
と「間違って」訳すことでしょう。
これは、よくある笑い話ですが、
「坊っちゃん、ピアノが上手にならはったなあ」
という京都人の台詞は、
「あなたの息子のピアノがうるさい!」
という意味ですよね。
ですので、「京都人は回りくどく嫌味を言う」という
特有の文化を知っている日本人ならこう訳すでしょう。
“Your son’s piano is so noisy!”
別の例だと、京都の飲食店で、
「お茶漬け食べていきなはれ」は、
「はよ帰れ!」の意味ですよね。
ですので、文化を考えて訳すなら
“Go home right now!”でしょうか。
普通の日本人なら、目の前に京都人がいたら
造作もなくこう訳せることでしょうが、
AIではこうはいきません。
まず、AIは目の前の人が京都人であるかどうかを
どうやって判断するのでしょうか?(笑)
そして、京都の文化をかんがみて
英語に訳すなんてできるわけがないですよね。
なぜなら、AIによる機械翻訳には、
文脈とか文化といった概念がないからです。
そう考えると、AIが発達したところで
機械翻訳ではせいぜい80点くらいまでしか
伸びないだろうと感じたのです。
文化や文脈を理解しないと翻訳できない、
残りの20点は人間がカバーするしかないでしょうね。
この20点は、私たち人間にとっての聖域であり、
ブルーオーシャンなのです。