こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
このブログを読むあなたなら知っていると思いますが、
私は宗教をとくに信じていません。
また、占いもスピリチュアルも信じておらず、
もらったお守りなどはゴミ箱に捨てています(笑)。
ただ、私自身に信仰心はないのですが、
信じる人を否定する気はありません。
むしろ「宗教を信じる人がいるのも、
当然なのだろうな」と考えている部分があります。
なぜなら、宗教は(信じる人にとっては)
信じるだけの合理的な理由があるからです。
というのも、心理学者のアラン・S.ミラーらの研究で
「リスク回避傾向が高い人ほど、信仰心が強い」
という統計が明らかになっています。
ここでいう「リスク回避傾向」とは、
文字通りリスクを避ける性格のことです。
簡単に言えば、心配性な性格だと言えます。
起きてもいないことを過剰に心配したり、
必要以上に用心深く準備をしたりする性格です。
では、なぜ心配性の性格だと信仰心が関係するのか?
それは、「宗教を信じなかった場合のリスク」が
気になってしまうからです。
たとえば、「神に祈らないと地獄に落ちる」
という話を聞いたとします。
この話が本当かどうかは誰にもわかりません。
死んだ経験のある人間は生きていないので、
宗教家にも科学者にも、
地獄があるかどうかは証明できない。
それで、興味深いのはここからです。
私のようなリスクを許容する性格だと
「地獄があるかわからないから、祈る時間がムダだ」
と考えます。
もしも地獄が存在した場合のリスクが、
それほど気にならないのです。
一方、リスク回避傾向の強い人はちがいます。
「地獄があるかわからないから、祈ったほうが得だ」
と考えるようです。
このちがい、わかりますか?
つまり、「もしも地獄が存在したら怖い」と
“もしも”を恐れる性格かどうかで、
価値観に差が生まれているのです。
そして、性格は半分くらい遺伝的に決まるため、
こうした価値観になる人がいるのも当然でしょう。
平均的に言えば、とくに女性は男性よりも、
リスク回避の傾向が高いと言われています。
※あくまで「平均」の話で例外は多数あるので、
差別的な意味ではありません。
そのため、平均的には宗教や占いなどに
興味を持つ女性が必然的に多くなります。
ですから、私自身は宗教を信じていませんが、
信じる人を否定する気もないのです。
ヒトは多様性によって生き延びてきた生物なので、
色々な人間がいる社会は素晴らしいと思いますね。