こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
個人事業主や起業家が、
「自分のビジネスが大衆に批判されてしまう」
と、憤っていることがあります。
たとえば、ダイエット関係のビジネスをする方が
「どうしてダイエット業界って、
多くの人に批判されるんでしょうか?」
などと嘆いているのです。
自分の情熱のある分野が否定されると、
悔しさを覚えるのは当然かもしれません。
ただ、こういった方は
少し視野が狭くなっているように感じます。
というのも、批判があるのは、
何もダイエット業界に限らないからです。
考えてみてほしいのですが、
個人や中小企業が参入できる分野って、
ほとんどの場合は批判がありますよね(笑)?
私の会社でおこなっている
セミナーやコンサルティングのビジネスも
「詐欺だ」と批判されやすい分野です。
同様に、カウンセリングやコーチングなどの
サービスも「宗教みたい」と言われやすいでしょう。
また、IT系も商品が目に見えないので、
「虚業じゃないか」と叩かれがちです。
アイドルやゲームなどのエンタメ産業も、
「信者から搾取している」などと言われています。
では、目に見える商品なら批判がないかというと、
そうでもありません。
アパレルや飲食店も、ある程度の単価になると
「ボッタクリだ」と揶揄されます。
農作物や工芸品であっても、
ブランディングして単価を上げると
「良心的じゃない」と叩く輩が現れる。
慈善事業ですら「偽善者だ」と否定する人がいるので、
どうしようもありません。
結局、何をしても叩かれるのです(苦笑)。
とくに、個人事業主や中小企業は、
無名だったりサービスが珍しかったりするだけで
「うさんくさい」と問答無用で叩かれます。
言い換えると、批判されないのは、
テレビCMを打つ有名企業が、
生活必需品を割安で売る場合くらいでしょう。
なぜなら、権威性がある上に商品が理解しやすく、
安さというバカでもわかるメリットがあるので、
情報弱者にも好まれるからです。
いや、昨今はそういった有名企業すら
「品質が悪い」などと、ネットでは批判されていますね。
このように何をやっても叩かれるのは、
「個人の不快感」を「悪」と結びつけて、
すぐに批判する人が世の中に一定数いるからです。
これについては、以前記事に書いた通りです。
ご参考:「不快感を善悪にすり替える人」
そして、そういったすぐに批判する人を、
世の中から消す方法はありません。
そのため、悪質な誹謗中傷でない限りは、
批判も世の中の摂理だと受け入れるのが重要です。
コントロールしきれない大衆心理と戦うより、
あなたのお客さんへの価値提供にフォーカスしてください。
もし、どうしても批判が気になるとしたら、
大衆よりもあなたのメンタルに問題があります。
批判の声をを嘆いているよりも、心理学を学んで
コツコツとメンタル改善するほうが建設的ですね。