こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私が思うに、「メンタル改善をすると、
すべての対人関係が良くなる」と
勘違いしている人が、世の中には多いと思います。
「自己肯定感が高くなれば、すべての人と
和気あいあいと過ごせるようになる」とか、
「自信がつけば、どんな人とも
楽しく会話ができるようになる」
などと、信じ込んでいる人がいるのです。
しかし、この考えは幻想です。
たしかに、メンタルの状態が良くなると
ムダに他人を攻撃したり、萎縮したりすることは
ほとんどなくなります。
堂々とコミュニケーションが
取れるようになる傾向はあるでしょう。
とはいえ、だからといって
全員と仲良くなれるわけでは全くありません。
たとえば、会社員をしながらも
毎日ビジネスのことを真剣に考えている
起業志望の人がいたとします。
一方、その人の職場には、
定年まで会社員を続けるつもりで、
起業には興味がない人たちが多くいるでしょう。
そういった場合に、起業志望の人が、
職場の人たちと、和気あいあいと過ごせるかというと、
ハッキリ言ってかなり難しい。
なぜなら、価値観がちがいすぎて、
会話が噛み合わないからです。
一例をあげると、起業志望の人が
「良いマーケティングの本をみつけた」
と喜んでも、周りの人は共感してくれないでしょう。
逆に、職場の人たちが社内の制度について
一喜一憂していても、起業志望の人は
興味を持てないはずです。
私自身、新卒で百貨店に勤めていましたが、
とても居心地が悪く感じていました。
上司は性格の良い人でしたが、
私は起業志望だったため、接していて、
どうしてもストレスを感じてしまうのです。
もっとも、当時の私のメンタルはダメダメだったので
悩む必要のないことでイライラしたり、
ムダに落ち込んだりしていたせいもあります。
とはいえ、メンタルの状態がよくなった今の私が
当時の職場に戻ったとしても、
やはり対人関係のストレスを感じると思います。
なぜなら、メンタルの状態が良かったとしても
職場の人と価値観を理解し合えないことには、
変わりないからです。
これが、メンタル改善の限界でもあります。
では、こういった対人関係のストレスを
根本的に解決したいなら、
どうしたらいいか、わかりますか?
それは、環境を変えることです。
前述の例で言えば、起業や副業に興味のある人が
集まった環境に行くと。
とても自然体で過ごせるようになります。
情熱のあることを本音で語りあったり、
応援しあったりすることもできるでしょう。
言い換えると、自分と合わない人ばかりの
環境から抜け出せないと、
ずっと苦しみ続けることになりますね。
心理学やコミュニケーション術だけを勉強しても
環境が同じだと、根本的には解決できないのです。