こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
これは私の持論ですが、良い商品コンセプトには、
3つの段階があると考えています。
「グッド<ベター<ベスト」の段階があって、
ベストに近づくほど、
商品の魅力がお客さんに伝わるのです。
その3つの段階ごとの特徴を一言で表すと、
次のようになります。
・グッド:商品の魅力を言葉で説明するコンセプト
・ベター:商品の魅力を比喩で伝えるコンセプト
・ベスト:商品の魅力をストーリーで伝えるコンセプト
どういう意味かざっと解説しましょう。
まず、「商品の魅力を言葉で説明する」のが、
グッドの段階です。
たとえば、「美白効果が期待できる◯◯」
といった美容商品を想像してください。
これは、特徴を言葉で説明しているだけで、
あまり質の高いコンセプトとは言えません。
もちろん、こういった特徴の説明だけでも、
お客さんのニーズに合えばある程度は売れます。
しかし、インパクトが弱く記憶に残りにくいため、
いまひとつ魅力が伝わりにくいでしょう。
次に、「商品の魅力を比喩で伝える」のが、
ベターの段階です。
上の例にならって美白の商品で言えば、
「雪のような美肌に近づける〇〇」
といったコンセプトが、この段階にあたります。
「雪」という比喩が入っているので
イメージしやすくて少し記憶に残りやすいですよね。
そのため、お客さんも手にとって購入しやすくなります。
私が新商品の開発に携わるときは、
最低限このベターの段階までは、コンセプトを練り上げます。
最後に、「商品の魅力をストーリーで伝える」のが
ベストです。
たとえば、「美肌を目指すシンデレラ◯◯」
といったコンセプトがこの段階に当てはまります。
シンデレラと言えば、
「小汚かった女性が、魔法で美人に変身した」
という有名な童話ですよね。
そのため、コンセプトに「シンデレラ」が入ると、
多くの見込み客が自然とストーリーを思い出して、
高い価値を感じるようになります。
さらに、インパクトがあって記憶にも残りやすい。
もちろん、これはあくまでたとえ話です。
「シンデレラ」という単語は使い古されているので、
現実にこれから商品開発する人は
別のストーリーを使ったほうがいいでしょう。
とはいえ、こういったストーリーを絡めて
コンセプトを言語化できると、
お客さんに魅力が伝わるのは間違いありません。
あなたも、商品開発をするときは、
なるべくベストの段階になるように、
コンセプトを考えてみてください。
ちなみに、商品開発で必要なことは、
今回の3段階だけではなく、他にも膨大にあります。
私の講座の中では、商品開発について
半日以上ももかけて解説しているほどです。
今回の内容だけでヒット商品を
開発できるわけではないので、その点は注意してください。