こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、「性格診断をしても強みは見つからない」
という内容を書きました。
これは、言い換えると
「性格診断は、能力診断ではない」ということです。
どういう意味か?
たとえば、あなたが性格診断を受けても
次のような点は絶対にはわかりません。
・文章の才能があるか
・論理思考能力が高いか
・数学的な才能があるか
・音感やリズム感があるか
・スポーツの才能があるか
・共感力は高いか
・美的センスがあるか
他にも膨大な項目がありますが、
こうしたビジネスに使える「能力」は
性格診断ではわかりません。
性格診断でわかるのは、「内向的」だとか
「協調性がある」とか「母性愛がある」といった
文字通り「性格」だけだからです。
「能力」こそがビジネスの結果につながり、
しかも遺伝的な才能が関係するポイントなのに、
性格診断では判定できないのです。
それで、こういった話を聞くと、
「では、能力診断テストを受ければいいのですか?」
という人がいます。
ですが残念ながら、ちまたの能力診断も
ほとんど受ける意味がありません。
なぜなら、大半の能力診断には
原理的な問題があって信頼性が低いからです。
その原理的な問題とは、
自己回答の方式になっていることです。
たとえば、ウェブサイトやスマホアプリを使って、
質問に答える能力診断がありますよね?
「あなたは計算が得意ですか?」といった項目に
「あてはまる・あてはまらない」などと
チェックをつけるタイプが多いでしょう。
ですが、あの自己回答はまるで信頼できません。
なぜなら、主観的に答えているため
あなたの無自覚な強みが
結果に全く反映されないからです。
本格的な心理学者の研究であれば、
回答者を第三者からも観察して分析しますが、
ちまたの能力診断は、そこまで考慮されていません。
あくまで自己申告しているだけなのです。
意味、わかりますか?
たとえば、私の講座の参加者の中に
文才を活かしてライターとして活動し
高収入を得られるようになった方がいます。
ただ、そのライターの方は、
自分に文章の才能があるとは、
昔はとくに思っていなかったそうです。
「日本人なら誰でも文章は書けるんだから、
私程度では文才があるとは言えない」
と考えていたと言います。
そのため、昔に受けた能力診断テストの結果には、
文章の才能が出ていませんでした。
ところが、ビジネスのコミュニティに参加して
いろいろな人と交流しているうちに、
自分の文才に気づきはじめたそうです。
「あ、もしかすると私は、
他の参加者よりも文章が得意かもしれない」
と。
それで、強みを活かせるビジネスをはじめてから、
収入が上がったのはもちろん、
楽しみながら仕事ができるようになったのです。
もし、この方が能力診断テストを盲信していたら、
未だに結果が出ていなかったでしょう。
自分の強みがわからないまま、
低単価で苦痛な仕事を請けていたかもしれません。
実際、世の中には
精度の低い能力診断テストに振り回されて、
苦しんでいる人が多くいます。
「診断テストの結果は◯◯だったけど、
◯◯はビジネスにしにくいなあ」
などと思い悩む人が多くいるのです。
私に言わせれば、能力診断テストごときに
あなたの才能が潰されるのは、非常にもったいない。
だからこそ私は、参加者が強みを発見し、
才能を伸ばせる環境を「お金の心理学」の
リーダーズコースの中で提供しています。
実際にビジネスを小さく試したり、
参加者同士でフィードバックし合える環境で、
本当の強みに気付いてほしいのです。
こういった環境に参加せずに
能力診断を受けているだけの人を見ると、
もどかしく感じますね。