こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
身内の人がメンタルの不調で悩んでいたら
あなたはどうしますか?
親、子供、兄弟、友人などが、
「どうしてもやる気が出なくてうつっぽい……」
などと悩んでいる場合です。
こうした身内の人のメンタルの不調に、
心理学をかじった人がやりがちな間違いがあります。
それは、身内にカウンセリングしてしまうことです。
本、セミナー、ネットなどで知った技法を使って、
相づちを打ったり共感したりしてしまうのです。
しかし、身内へのカウンセリングは、
ほとんどが上手くいきません。
なぜなら、いろいろな気持ちが交錯して
冷静に話を聞けなくなりやすいからです。
たとえば、「実は浮気をしたことがある」などと、
悩んでいる人が打ち明けたときに、
第三者であれば淡々と話が聞けます。
しかし、なまじ大切な人だからこそ、
「え、そんなことしてたの?」とか「ぶざけないで!」
などと、いろいろな感情が出てきてしまうのです。
結果、カウンセリングどころではなくなります。
かといって、感情を押し殺して、
表面的な笑顔で聞き続けるのもいけません。
なぜなら、その場では解決した雰囲気になっても、
本心ではネガティブな感情を抱えたままになるからです。
結果、後で相手かあなたの感情が爆発して、
トラブルが起きてしまうのです。
つまり、身内が相手だと
どちらにしてもカウンセリングが失敗しやすい。
そのため、一流のカウンセラーは、
身内には絶対にカウンセリングしません。
身内へのカウンセリングは「二重関係」と呼び、
心理職のタブーになっているくらいです。
※二重関係については、以前別の記事にも書きました。
ご参考:カウンセラーのタブー
では、身内にメンタルの不調があったら、どうしたらいいのか?
私がおすすめしたいのは、
栄養学に基づいて食事の改善などをすることです。
というのも、メンタルの不調は、
栄養と関係している場合がよくあります。
たとえば、セロトニンという脳内物質が足りなくなると
メンタルの問題が起きやすくなります。
イライラ、不安、やる気の低下、
うつ症状や不眠などが続いてしまうのです。
逆に言えば、栄養のある食事でセロトニンが増えると、
メンタルの不調が改善する場合もあります。
もちろん、栄養だけですべては解決しませんが、
下手なカウンセリングよりはずっと効果が期待できます。
栄養には二重関係がありません。
むしろ、身内だからこそ料理を作ってあげたり、
メニューを教えてあげたりするのです。
あなたが栄養でメンタル改善をしながら、
具体的な悩みの解決については、
第三者のカウンセラーにお願いするのがいいでしょう。