こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私の会社は、上下関係がなくフラットな組織です。
また、私の講座も参加者と講師、
再参加のメンバーなどが、
対等に話せる環境になっています。
こうしたフラットな環境を体験すると、
「私の職場にも取り入れたい」と言う人がよくいます。
自由で柔軟な環境だと実感して
自分もマネしたくなった、というのです。
それで、基本的には
フラットな組織が広まることに私は賛成しています。
ぜひ、多くの組織に取り入れられて、
多様な人が自由に活動できる場所が増えてほしい。
ただし、実際問題としては、
「取り入れるのが難しい場面も多いだろうな」
とも感じています。
その理由の1つは、
「リーダーが率先してコントロールを手放さないと
フラットな関係にはならないから」です。
たとえば、社長、部長、課長、係長……といった
昔ながらのピラミッド型の会社があったとします。
その会社がフラットな組織に生まれ変わるには、
社長や部長といった面々が、
自ら肩書を捨てる必要があるのです。
言い換えると、新入社員が
「フラットな組織にしましょうよ」
などと言ってもまるで意味がない。
リーダー側から手綱を手放さない限り、
フラットな組織にはならないのです。
したがって、他人に首輪をつけて手綱を握り
支配欲を満たしたい人がリーダーになっていると、
組織は変えられません。
もっと言えば、世の中には
他人からの支配を望んでいる人もいます。
「他人に首輪をつけられている方が楽だ」
という人も存在するのです。
そういった支配⇔被支配を望む人たちが多い環境で、
フラットな組織を実現することは困難でしょう。
ですから、フラットな環境を望む人は、
他の人が作った組織を変えるのではなく、
自分で組織を作るのがおすすめです。
そして、リーダーである自分から手綱を手放し、
素晴らしい環境を作り上げていってください。