こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
有名な仕事管理のフレームワークに
「PDCAサイクル」という手法があります。
あなたもご存知だと思いますが、
一応説明しておくと、PDCAとは
次のステップの繰り返しで、業務を改善する方法です。
1.Plan(計画)
2.Do(実行)
3.Check(評価)
4.Action(改善)
しかし、このPDCAは、
うまく使えない場面も多くあります。
一例をあげると、新しいプロジェクトのときは
PDCAの最初のステップである
「Plan(計画)」が的確に立てられません。
たとえば、これからYouTubeをはじめる人が
「3か月でチャンネル登録者を10万人にする。
そのために毎日投稿しよう」
などと言っても、絵に描いた餅になりがちです。
まだ何もわかっていないので、
見当違いな計画になってしまうのです。
かといって、いきなり「Do(実行)」から
はじめても、想定外のトラブルばかり起きて
ムダな作業になってしまいます。
なんの意味もない動画を大量に撮影するような
行動になってしまうということです。
こうしたPDCAが適していない場合に
私が意識しているフレームワークがあります。
それは「OODAループ」という考え方です。
「OODAループ」では、
次のステップの繰り返しで、物事を捉えます。
1.Observe (観察)
2.Orient (状況判断、方向づけ)
3.Decide(意思決定)
4.Act (行動)
ポイントは、最初が
「Observe (観察)」になっている点です。
まずは論理だけではなく、感覚や感情を含めて
今の状態を観察します。
その後に「Orient (状況判断)」や
「Decide(意思決定)」に進むのです。
このOODAの方が、PDCAよりも、
未知の分野に対応しやすくなっています。
たとえば、私はオウンドメディアやYouTubeの
プロジェクトで意識しているのは、OODAです。
なぜなら、「デザイン」や「わかりやすさ」といった
数値にならない要素が多いため、
PDCAではうまく進められないからです。
PDCAは元々、製造業の工場管理法なので、
想定内の作業が淡々と続く場合には向いています。
一方、OODAはアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が
提唱して広まりました。
戦場のような想定外のトラブルが多い場面にも
適応できる考え方です。
リーマンショックや3.11の震災、
コロナショックやように不確定の事態が起きると、PDCAではとても回せません。
OODAの方が、より色々な場面に当てはまる
メタな(視点の高い)概念だと言えます。
あなたが「PDCAだと管理がしにくい」
と感じる業務があったら、OODAを使ってみてください。
とはいえ、OODAでもPDCAでも、
前提に見落としがあると、意味はありません。
「専門家からフィードバックを受ける」
「小手先テクニックではなく本質を学ぶ」といった
基礎がおろそかになると、結果は出ないからです。
こうした前提を踏まえた上で、
OODAの考え方を取り入れるといいでしょう。