こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
社会性や公共性の高いビジネスをしていると、
一般社団法人を作ろうとする場合があります。
一般社団法人という肩書には社会的な信用があり、
税制面でも個人事業主より優遇があるからです。
とくに「◯◯協会」と名称につくような
何かしらの協会を設立したいときに
一般社団法人を作る起業家は多いでしょう。
ですが、私の経験上、
一般社団法人の設立はあまりおすすめできません。
なぜなら、いろいろな機関からの審査が
厳しくなる傾向があるからです。
一般社団法人を作る手続き自体は簡単ですが、
その後の運営で不便な点が多く出やすいのです。
たとえば、私の知人には株式会社と一般社団法人の
両方のオーナーになっている方がいます。
そのオーナーいわく、
一般社団法人のほうは不動産契約やカード決済の審査が
厳しくなりやすいそうです。
場合によっては、銀行から融資を受けにくかったり、
政府からの助成金を受けにくかったりする
といった事例もあるようでした。
一方、株式会社のほうの組織は、
同じような融資の審査もスムーズに進みやすいです。
「一般社団法人にして失敗した。
普通の株式会社にしておけばよかった」と、
そのオーナーは後悔していました。
また、このオーナーとは別の方も
「一般社団法人を作ってから、株式会社を作り直した」
と話していました。
おそらく、融資や契約などの審査担当者は頭が固く、
「一般社団法人」という名称だけでいぶかしむのでしょう。
言い換えると、多くの審査担当者は
「株式会社」という文字面だけで
かなり信頼してしまうのかもしれません(苦笑)。
何はともあれ、
一般社団法人ではなく株式会社を作ったほうが、
たいていの場合は運営しやすいでしょう。
「株式会社◯◯協会」といった社名を選べば
一般社団法人ではなくても
「協会」という文字を入れることはできます。
あなたが協会ビジネスを考えている場合は、
安易に一般社団法人を設立しないように注意してください。