こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
会社経営で多くの会社がやりがちなのが、
多数決という“愚行”です。
私は多数決を心底忌み嫌っていて、
なぜなら多数決の本質は衆愚政治ならぬ「衆愚決」だからです。
数学で、正規分布(ガウス分布)と呼ばれる、
つりがね型のグラフは誰も画見たことがあると思います。
仕事のパフォーマンス(成果)で言えば、
凡人が多数いて、ごく一部のハイパフォーマーと、
同じくごく一部のローパフォーマーがいるわけです。
このような人数の比率で多数決をしてしまうと、
人数が少ないハイパフォーマーの意見は通りません。
(もちろん、ローパフォーマーの意見も通りませんが)
いつも凡人の意見だけで決まることになります(笑)。
・当たり障りのない、無難な意見
・問題を解決せず、先延ばしする
・実力がないけれど、目立つ人が選ばれる
多数決では上記のようなことが起こりますが、
これって問題だと思いませんか?
アメリカで、ドナルド・トランプという
政治の才能がない人が大統領に選ばれたような、
そんな悲劇が経営の世界でも起こってしまいます。
ですから、経営で結果を出したいのであれば
多数決を廃止して、まわりの意見を聞きながら
ハイパフォーマーが決断した方がいいはずです。
※もし、多数決という制度を変えられない場合、
ハイパフォーマーは凡人の意見をくみとって
意見を出さなければ多数決で選ばれません。
でもそれって、ハイパフォーマーの意見ではなく、
凡人の意見と同じですよね(笑)。
そんな凡人の意見では、みんなが不幸になってしまいます。
それと、誤解しないでください。
多数決をしないからといって、
社長がなんでも決める「独裁」がいいとは
私はサラサラ思っていません。
社長がその会社のすべての分野について
詳しいわけではないからです。
各分野において、会社内でもっとも明るく、
かつ自分の意思決定に責任を負える人が
決めるのがよいと私は思っています。