こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「日本語に於いて、読み易さを高めるためには
出来る限り漢字を開く事が重要で在る」
……と書いてあったら読みにくく感じませんか?
その理由は、漢字が多すぎるからです。
そういうときに、プロのコピーライターは
「あえて」ひらがなで書くのです。
これを、専門用語で「漢字を開く」といいます。
於いて → おいて 読み易さ → 読みやすさ 出来る限り → できるかぎり 事 → こと で在る → である
たとえば、上記の5つを開くだけでも
前述の文はかなり読みやすくなるはずです。
「日本語において、読みやすさを高めるためには
できるかぎり漢字を開くことが重要である」
ほら!
最初に比べて、かなり読みやすくなったと思いませんか?
一般に、漢字の使用率は20〜30%が理想とされています。
つまり、文章全体の文字のうち、
2〜3割が漢字だと読みやすくなるのです。
そして、4割を超えてしまうと文章が固くなり、
かなり読みにくい印象を与えてしまいます。
(新聞などは、だいたい4割超えです)
事実、漢字を開く前の文章は使用率が46%で、
漢字を開いた文章は25%となっています。
※グーグルで「漢字 使用率 チェック」と検索すると、
漢字使用率をチェックしてくれるツールが見つかります。
私も文章をパソコンで書く時に、
普通に漢字へ変換をしてしまうと
漢字の使用率が4割を超えてしまうので、
あえて漢字からひらがなに戻しています。
例として、「たとえば」と入力して変換しようとすると、
いつも「例えば」と変換されてしまうので、
「たとえば」へと漢字を開いています。
コピーライティングのテクニックの前に、
「漢字を開く」という文章の基本を知らない人がいて
驚いてしまいます。
※グーグルで「漢字 開く 例」と検索すると、
開き方の例がのっているサイトがみつかるでしょう。