こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、コピーライティングの基本として、
漢字を開くことについて書きました。
漢字を開くとは、漢字で書ける単語でも、
あえて平仮名で書くことです。
そうすると、文章が読みやすくなるんですね。
ご参考:漢字を開く
さて、ここからが本題です。
漢字を開くときの基準ってどうすればいいのでしょうか?
たとえば、「騙す」という漢字は
漢字のままでいいと思いますか?
それとも「だます」と平仮名にしたほうがいいでしょうか?
そして、その理由はなんでしょうか?
結論から言うと、「だます」と開いたほういいでしょう。
理由は3つあります。
第一に、「騙」は常用漢字ではないから。
第二に、画数が多くてギッシリと詰まった字だから。
第三に、「騙す」は和語なので、開いても読めるから。
(漢語だと開くと意味がわかりにくくなり、
しかも同音異義語だと読んでいる人が混乱する)
その証拠に、日経新聞で検索してみると
ヒット数の差が一目瞭然です。
「だます」:1,000記事以上ヒット
「騙す」:約200記事ヒット
漢字が多めの日経新聞でも開いているのですから、
私たちが文章を書く時に開かないわけにはいきません。
最後に。
どうやって、開いたほうがよい漢字を見つけるかというと、
こればっかりは読書量がものを言います。
本を膨大に、本当に膨大に膨大に読んでいる人だと、
「騙す」のような、普段は漢字で書かない単語を見つけた時に、
瞬間的に違和感を覚えるんですよ。
「あれ、この漢字は見慣れていないな。
つまり、本では漢字で書かない単語なのかな?」と。
刹那で直感が、思考よりも先に出てくるのです。