こんにちは。 相馬一進(そうまかずゆき)です。 視点の低い経営者がよくやってしまうミスは、 「その人が上げた売上額」だけで収入を決めるような 人事評価制度を作ってしまうことです。 つまり、高い売上を上げた人が高収入になり、 低い売上を上げた人が低収入になる評価制度です。 そうすると、献身的な社員が辞めてしまったり、 優秀ではない社員が幅を利かせてしまったりします。 その理由は単純で、その人が上げた売上だけで 生産性を評価するのは難しいからです。 たとえば、サッカーで言えば、 守備をまったくしないフォワードがゴールを 決めたとしましょう。 その場合、たしかに点数をとった点では評価されますが、 守備に貢献していない点で評価できないでしょう。 これとまったく同じです。 前述の評価制度だと、自分の売上を上げることに熱心で、 他のメンバーや会社に貢献しないセールスパーソンが 高収入を得てしまいますよね。 一方で、「縁の下の力持ち」のような、 自分ではあまり売上を上げていないメンバーは 会社に貢献していても低収入になってしまいます。
結果として、ずる賢く売上を上げる人が社内で増えてしまって、 貢献している献身的な人が社内で減ってしまうのです。
最終的には、銭ゲバたちが跋扈(ばっこ)し、 献身的な人は「ここにいても報われない」と感じて 会社を去ってしまうのです。 ですので、評価制度には売上以外の軸、 たとえばその人の人格や性格などの評価軸も 入れるようにしましょう。 売上だけだと、銭ゲバだらけでギスギスした 組織になってしまいますよ(笑)。