こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日の内容「ボトルネック以外は放置しろ!」に
こんな感想をいただきました。
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「自己肯定感が低いと自分や他人のあら捜しをする」
というのは本当だな~と思います。
「私は自分や人の悪いところが気になる性格なのかな」と
今まで思っていましたが、生まれつきではなくて、
生まれた後に自己肯定感が低くなったからなのでしょうかね。
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メール、ありがとうございます。
今日紹介したいのは、コーチやカウンセラーなどの
心理職をしている人なら誰でも知っている、
「ビッグ・ファイブ」という要素です。
1.開放性(Openness)
2.誠実性(Conscientiousness)
3.外向性(Extraversion)
4.協調性(Agreeableness)
5.神経症傾向(Neuroticism)
この5要素はゴールドバーグが提唱したもので、
心理学のなかではもっとも有名であり、
知らなければモグリです。
このうちの「5.神経症傾向」が今日のテーマ。
この要素が高いと、不安やうつになりやすく、
環境の刺激やストレスに敏感となるなど、
情緒不安定になることが分かっています。
また、神経症傾向が高いと、
日常に感じる幸福度も低くなります。
そして、この神経症傾向ですが、
以前も書きましたが、なんと4割が遺伝で決まります。
ご参考:自信の本質
ここまでは事実で、ここからは私の仮説なのですが、
「自己肯定感も神経症傾向の影響を受ける」
と私は考えています。
臨床していないので断言できませんが、
その可能性が高いと感じています。
ですから、私が申し上げたいのは、
ポーカーのように、人は誰でも自分に来た手札(遺伝子)で
勝負をしないといけない、ということですね。
先天的に幸せを感じやすい手札(遺伝子)の人と、
そうでない人がいるのです。
私たちは誰もが、配られた5枚のカードのうち、
せいぜい2~3枚しか交換できません。
アメリカの神学者であるラインホルド・ニーバーが
言ったとされる有名な言葉を思い出しましょうね。
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父よ、私に変えねばならないものを変える勇気を、
どうしようもないものを受け入れる静穏を、
そして、それらを見分ける洞察力を与えて下さい。
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後天的な部分の性格を変える勇気と、
先天的な部分の性格を受け入れる静穏と、
それらを見分ける洞察力を持ちましょう。