こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ビジネス書では、よく茹でガエルの例えが出てきます。
鍋に水を入れ、火にかけて、
そこにカエルを入れる実験です。
すると、そのカエルは徐々に水温が
上がってきているのに逃げ出さず、
茹で上がって死んでしまうという例え話です。
これは、手垢がついた表現ですが、
このような「死に至る変化」は世の中にたくさんあります。
たとえば、スマートフォンによって
デジタルカメラ市場が消滅しつつあることは
あなたもご存知でしょう。
あるいは、電気自動車によって、
ガソリン車はいずれ駆逐されるでしょう。
あとは、輸送用のドローンによって、
運送業が壊滅すると私は予想しています。
なぜなら、運送業というのは
人間が運転しているかぎり、
効率化がむずかしい業種だからです。
たとえば、私はペーパードライバーで、
運転技術はほとんどありません。
一方で、ベテランのトラックドライバーは
私の10倍以上は運転技術があるでしょう。
そのとき、私とベテランドライバーが
東京から青森に荷物を運んだと仮定します。
そのとき、ベテランドライバーは
私の10倍速く、荷物を届けられますか?
無理ですよね。
運転技術は、たとえ身につけても
生産性が上がりにくい技術なのです。
こういった生産性が低い技術は、
人がやるのは非効率なので、
どんどん機械化されていくでしょう。
そして、これは対岸の火事ではありません。
私たちは、違う業界の人から意見をもらわないと
自分の業界が斜陽なことに気づけないのです。
もちろん私も愚か者の1人なので
自分とはまったく違う業界の経営者から
客観的な意見を聞くようにしています。