こんにちは。
相馬一進（そうまかずゆき）です。
「三日坊主で、始めたことを続けられない」ことに
罪悪感を持つ人がときどきいます。
「外国語を勉強しようかと思ったけど、
すぐにやめてしまって情けない」と言う人などですね。
ですが、何かをやめることに
罪悪感を持つ必要はないと私は考えています。
なぜなら、何か新しいことをすると
「想像と違っていた」という点が必ず出るからです。
その結果、やめるのも当然の意思決定でしょう。
私自身、やめたことがたくさんあります。
たとえば、一時期の私は
積極的にテレビに出演しようとしていました。
実際、経営コンサルタントとして、
ワイドショーやビジネス系の番組に出演したものです。
ですが、現在は全くテレビに出演していません。
今はテレビ関係者にアプローチしていませんし、
もし誘われたとしても、基本的にお断りします。
なぜか？
それは、「想像以上に、自分に合わないな」と
実感したからです。
そもそも、テレビに出演しようと思ったのは、
ビジネス上のブランディングになるからでした。
「テレビに出演している」という実績は
コンサルタントとしてちょっとした権威性を
作れそうですよね。
また、私は説明するのがそれなりに得意なので、
ワイドショーの解説者などの役回りであれば、
テレビでも強みが活かせると思いました。
ですが、実際にいくつかの番組に出演してみて
「こりゃあダメだ」と感じました。
というのも、テレビ番組は想像以上に
チームプレイだったからです。
まるでサッカー選手がパスを出し合うように
出演者が素早く会話を振ったり受けたりします。
場合によっては、巧みにボケやツッコミを入れて
みんなで盛り上げていくわけですね。
（とくにバラエティ番組の場合はこの傾向が顕著。）
ですが、私はそのように連携し合いながら
会話を盛り上げるのが苦手です。
セミナーや動画で面白おかしく話すのは
ある程度できるのですが、
連携プレイが得意なわけではありません。
おそらく、私はチームプレイヤーというよりは
ソロプレイヤーなのでしょう。
加えて、テレビ番組においては、
瞬発力のある面白い発言が求められます。
ニュース番組でコメントするとしても、
せいぜい10秒くらいで短くまとめて
インパクトのある発言をしなくてはいけません。
そして、これも私には合いませんでした。
私は論理的に話すタイプなので、
順序立てて解説していくと、
どうしても話が長くなってしまうからです。
もちろん、練習したり準備したりすれば、
短くまとめて話せるでしょう。
ですが、そうなると私が伝えたいメッセージは
ほとんど話せないことになります。
何か伝えたいメッセージがあるのに、
番組で10秒も触れられないのは非常に歯がゆい。
ですから、私の場合は自由な長さで発信できる
セミナー、動画、メール、書籍などのほうが
合っているのでしょう。
もちろん、こうしたテレビの特徴は、
出演する前から予想できているつもりでした。
ただ、実際にテレビに出演してみて、
「想像以上に、自分に合わないな」と実感したわけです。
このように、何か新しいことを試してみると
想像していなかったことに直面するものです。
そして、その想像と違う点があまりにも苦痛なら、
無理に続ける必要はないと思います。
事実、私はテレビ出演をやめましたが、
問題なくビジネスができています。
あなたも「やってみたら想像と違って合わなかった」
というときは、スパッとやめてみてください。
