こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ビジネスをする上で
覚悟しておいたほうがいいことがあります。
それは「その商品で人生が変わる人ほど、
その商品を買おうとしない」という傾向です。
たとえば、あなたが健康食品を売っているとします。
その場合、どういう人が商品を買ったら
大きく人生が変わると思いますか?
代表的なのは、肥満の方ですね。
とくに健康診断で引っかかって
医師に厳重注意を受けるくらいの肥満の方は、
健康食品で人生が変わる可能性があります。
食生活によって、慢性的な体調不良、
容姿によるコンプレックス、
健康寿命などが大きく変わってくるからです。
ところが、そういった肥満の方が、
健康食品に興味を示すかと言うと、そうでもありません。
ファストフードとかスナック菓子といった
太りやすい食品を買うほうが多いでしょう。
というか、肥満になっているのですから、
太りやすい食品が好きなのは当然です。
「デブほどポテチが好き」なのです。
では、逆にどういった人が
健康食品に興味を持ちやすいと思いますか?
それは、すでに健康的な人です(笑)。
少し体型を気にするくらいだったり、
すでに標準体型に近かったりする人が
健康食品のメインの客層になるでしょう。
健康に興味を持つ客層なのですから、
今の段階でも健康な人が多いのです。
「必要なさそうな人ほど、買ってくれる」という傾向は、
何も健康食品に限りません。
ビジネス書を買うのは勉強熱心な人ですし、
オシャレな服を買うのはすでにオシャレな人ですし、
外壁工事をするのはすでに住宅がキレイな人ばかり。
その商品に興味を持つ人ほど、
すでにその分野で平均以上であることが多いのです。
一方、その商品に興味を持たない人ほど
その分野で平均以下の状態なので、
本当は商品を買ったほうが人生が変わります。
ところが、その層は興味を持っていないわけなので
商品を売るのが非常に難しい。
もちろん、マーケティングやセールスを駆使すれば
全く売れないことはありません。
それでも何年もコツコツビジネスを続ける必要があるでしょう。
繰り返しになりますが、
「その商品で人生が変わる人ほど、
その商品を買おうとしない」のです。
勉強熱心でない人はビジネス書を買おうとしないですし、
服がダサい人はオシャレな服を買おうとしないですし、
家が汚い人は外壁工事をしようとしません。
こうした傾向がわかっていないと、
「なんで必要な人ほど商品を買わないんだ!」などと、
ビジネスをしていてストレスを感じると思います。
場合によっては、自分のビジネスに対して
イライラやもどかしさを覚えるかもしれません。
ですが、これは世の中の原理原則なので
受け入れるのがおすすめです。
「デブほどポテチが好きなのは当然だ」と、
考えるようにしてみてください。
すなわち、
「必要なさそうな人ほど、買ってくれる」
「その商品で人生が変わる人ほど、買おうとしない」
ということです。