こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、麻雀好きの方が興味深い話をしていました。
それは、「麻雀が弱い人は、可能性を広げる牌と
手堅い牌のちがいをわかっていない」
という話です。
この話は起業や副業で結果を出すためにも
関係する考え方だと感じたので、
ここで紹介しようと思います。
とくに、「いつまでも夢を追いかけているだけ」とか
逆に「小さくまとまった生活をしている」という場合は
ぜひ知ってほしい話です。
なるべく麻雀を知らない人にもわかるように
説明していくので読んでみてください。
さて、そもそも麻雀は、順番に手牌を交換して
他の対戦者よりも素早く高得点になる組み合わせを
作るゲームですよね。
そのため、「いらない牌を捨てて、欲しい牌を残す」
という行動を繰り返しをしていきます。
どの牌が手元にくるかどうかは、
運で決まるので本人の努力ではどうもできません。
ただし、「どの牌を捨ててどの牌を残すか」
といった判断力によって長期的には
上手い人と下手な人に差が出るわけです。
それで、そういった判断のときに、
「可能性を広げる牌」と「手堅い牌」を
弱い人は判断できていない。
これが、麻雀好きの方が話していたことです。
ここで言う「可能性を広げる牌」とは、
役(勝利できる組み合わせ)のうち
より高得点を狙える牌を指します。
つまり、成功する確率は低いかもしれませんが、
大きなリターンが得られるということです。
※麻雀の用語で言えば「シャンテン数は変わらないが
高得点になる変化ができる牌」です。
一方、「手堅い牌」というのは、すぐに役ができる牌を指します。
つまり、成功する確率は高いものの、
リターンの小さい判断だと言えます。
※麻雀の用語で言うと、
「シャンテン数に直結する受け入れ牌」です。
この「可能性を広げる牌」と「手堅い牌」は、
必ずしもどちらが優れているということはありません。
状況によって優先順位が変わるのです。
たとえば、ゲームの序盤であれば、
「可能性を広げる牌」を手元に残して、
高得点を狙うのもアリでしょう。
時間的な余裕があるので、
大きな結果にたどり着ける可能性が高いからです。
ですが、ゲーム中盤になれば、
「手堅い牌」の優先順位が高くなります。
なぜなら、いつまでも可能性だけを追いかけていても
負けるだけだからです。
負けて点数がゼロやマイナスになるくらいなら、
小さい点数でも取ったほうがいいでしょう。
ですが、麻雀の弱い人はこういった判断ができません。
序盤なのに手堅すぎる判断をしたり、
中盤以降なのに可能性を追いかけてしまうのです。
さて、この話は人生にも似た部分があると思いませんか?
起業や副業を始めたばかりの頃は、
いろいろな可能性を模索するのがいいですよね。
ビジネスを何種類も挑戦してみないと、
自分の強みや情熱がわからないからです。
また、成功する確率が低くても
大きな結果が得られる可能性があるなら
試しに手を出してみるのがいいと私は思います。
とくに数か月間、数万円以下で試せる範囲なら、
ユーチューバーでも漫画家でも
なんでも挑戦してみるのがおすすめです。
小さくまとまった生活をしてしまう人は
ぜひもっと可能性を追ってほしい。
麻雀で高得点を狙うように
ときには可能性に賭けたほうがいいからです。
しかし!
だからといって
いつまでも可能性だけを追うのはいただけません。
世の中には中年になっても「いつかビッグになる」
と言い続ける売れないバンドマンが多くいます。
そういった人は99.99%到達できない蜃気楼を
追い求めるだけになっています。
厳しい言い方ですが、
売れないバンドマンは夢をあきらめたほうがいい。
ある程度のところで見切りをつけて、
成功率の高いビジネスに切り替えたほうが
豊かな人生になるからです。
麻雀と同様に、小さいリターンであっても
ゼロやマイナスよりはマシでしょう。
そのため、自分に合っている範囲で
手堅いビジネスをするのがおすすめです。
そして、ある程度ビジネスを継続して、
第二創業期のような段階に入ったら、
また可能性を模索していくのもありかもしれません。
いずれにせよ、可能性を追う時期なのか、
手堅い選択をする時期なのか、その見極めが重要です。
麻雀も人生も運が関係していて、
理不尽な目に遭うこともよくあります。
それでも、長期的に最適な判断をし続ければ、
得たい結果が得られると私は信じています。
相馬一進