こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「売上増は七難(しちなん)隠す」という言葉があります。
これは、簡単に言えば「売上が増えていると、
7つ以上もの問題が見えにくくなる」という意味です。
マッキンゼーの経営コンサルタントたちの格言らしく、
勝間和代さんの著書などで広まりました。
(わかると思いますが、色白の美人の魅力を表す
「色の白いは七難隠す」を文字った言葉です。)
この「売上増は七難隠す」という言葉は、
元々どちらかと言えばネガティブな文脈でした。
「売上が増えていると、商品開発、人事、集客など
他の問題を忘れたり後回しにしたりしがちだが、
注意したほうがいい」
といった警鐘を鳴らすニュアンスで使われていたのです。
ただ、この言葉には別の捉え方もあると私は感じます。
なぜなら「7つ以上の問題が隠せるほど、売上増はすごい」
という意味でもあるからです。
つまり「七難隠せるなら隠してしまえ!」というのが
起業家としての私の感覚なのです。
もちろん、売上が増えていても、
赤字だったり薄利だったりしたら問題でしょう。
ですが、利益が出ているならいいですよね?
とくに、セールスが上手くて成約率が高い場合は、
本っ当に七難隠せる。
たとえば、多くの個人事業主や起業家は
集客で悩んでいます。
「ブログやSNSに労力がかかって面倒くさい」とか
「広告費が高くなってきてあせる」とか、
いろいろな悩みがあるはずです。
ですが、もしあなたがセールスの達人で
見込み客の5人中4人に高単価な商品を
売れていたらどうでしょう?
ブログやSNSの更新に追われなくても、
少数の見込み客だけで売上が立ちますよね。
また、売上を再投資して広告費に回せるので、
集客も余裕でできるようになっていきます。
今月の売上が来月の売上を増やすという、
好循環に入ることができるのです。
これは、集客以外についても同様です。
「労働時間が長い」とか「自由な時間がない」
といった悩みを起業家からよく聞きます。
他にも、事務、税務、法務などが苦手で
面倒くさくてやりたくないという場合もあるでしょう。
あるいは「ホームページのデザインを変えたい」とか
「YouTubeを始めたいが時間がない」といったように
やりたいことに手が回らないという相談も受けます。
これらのほとんどは、セールスが上手ければ解決できます。
なぜなら、短い労働時間で利益が出せますし、
外注スタッフや専門家にお金を払って
手伝ってもらうこともできるからです。
こうした理由があるため、
本当にビジネスにおいてセールスの優先順位は高い。
ビジネスではいろいろな問題が起こりますが、
年商3,000万円以下くらいまでは、
ぶっちゃけセールスでなんとかなります。
「セールスによる売上増で七難隠してしまえ!」
というのが私の見解です。
言い換えると、セールスが苦手だと
7つ以上もの問題が発生するような
相当しんどいビジネスになります。
相馬一進