こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「◯◯をしたいんですが、
メンタルブロックのせいで行動できません」
といった相談を受けることがときどきあります。
ここで言うメンタルブロックとは、
行動を抑圧する「心の壁」のようなものです。
心理学や自己啓発でこの概念を知って、
自分のメンタルブロックに悩むことがあるでしょう。
ただ、私の感覚で言えば、こうした相談の8割は
メンタルブロックが本当の問題ではありません。
「そのメンタルブロックは放置していいのでは?」
と言いたくなるケースが多いのです。
たとえば、
「大げさなセールストークに抵抗がある」
と悩んでいる人がときどきいます。
「セールスをするときに『楽して大きな結果が出る』と
お客さんに伝えるのに抵抗があります。
このメンタルブロックはどうしたらいいですか?」
などと言うのです。
こういった悩みを聞いていつも私が思うのは、
「え、それ、メンタルブロックの問題じゃないでしょ?」
ということです。
なぜなら、大げさなセールストークをせずに
売れるようになればいいだけだからです。
意味、わかりますよね?
そもそも人間には膨大なメンタルブロックがあり、
その大部分は放置しても問題ありません。
いえ、むしろメンタルブロックがあるおかげで
平穏な生活ができているくらいです。
一例をあげると、「暴力はいけない」
というメンタルブロックは多くの人にあります。
暴力への抵抗感があるため、
他人を殴ったり蹴ったりしたくないわけです。
この暴力へのメンタルブロックはメリットが大きく、
基本的に外す必要がありません。
むしろ、メンタルブロックを外して
「暴力は素晴らしい」と思ってしまったら、
傷害事件を起こしかねないでしょう。
これは「大げさなセールストーク」についても同様です。
大げさなセールストークをすると、
リピート率が下がりキャンセルや苦情が増えます。
売っている側も、抵抗感や罪悪感のせいで
ビジネスのやる気がなくなる場合も多いでしょう。
そのため、「大げさなセールストークに抵抗がある」
というメンタルブロックは、何も問題ではありません。
「大げさなセールストークなしで売るスキル」を
身につけていない実力不足が問題なのです。
もちろん、「セールス自体に抵抗がある」という場合は
メンタルブロックを外したほうがいいでしょう。
セールスができないと、商品が売れないため
ほとんどの業種でまともに売上が立たないからです。
このように、メンタルブロックの中には
放置していい場合と、外したほうがいい場合があります。
これらを混同しないように注意してください。
ちなみに、メンタルブロックの場合分けについても、
私の講座では扱います。
興味深い話ができそうなので
私も楽しみにしています。
相馬一進