こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私はセミナーの懇親会などで、
たまに次のようなことを聞かれます。
「最近、よく悪夢を見るんです。
とくに、祖母が亡くなる夢が多いのですが、
これは何を意味するのでしょうか?」
どうやら、この方は
「悪夢が将来の不幸を予兆している」
と考えているようです。
そんなバカな(笑)。
現代の心理学では、
夢は単なる記憶の整理だと考えられています。
とくに深い意味はないのです。
テレビで自称心理学の専門家が、
夢診断をしていることがありますが、
科学的なエビデンスはありません。
100年以上前のオカルトじみた
フロイトの著書の内容などを
引っ張り出してきて語っているだけです。
だまされないようにしましょう。
とはいえ、ごく一部ですが、
悪夢についてエビデンスのある情報もあります。
たとえば、ラフバラ大学のジム・ ホーンの
6,000人を対象にした研究では、
「心臓の病気の人は、健康な人よりも
3倍近くも悪夢を見やすかった」
という事実が分かっています。
また、 偏頭痛や睡眠時無呼吸症候群の人も
悪夢を見る確率が高いのです。
意味がわかりますか?
ようするに、悪夢ばかり見るのは、
身体の不調のせいだということです。
ですから、頻繁に悪夢を見る人は、
占い師のところに通っている場合ではありません。
病院へ行って、医者に診てもらいましょう。