こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
最近はZoomなどのビデオ通話で
リモート会議をする人が増えています。
ただ、「ビデオ通話の映像がカクカクする」とか
「自分の音声がこもって相手に伝わらない」といった
問題に悩んでいる人もいるようです。
自分からみて相手の映像が乱れる場合もあれば、
通話相手から「あなたの映像が固まっている」などと
指摘を受ける場合もあるでしょう。
今回は、そういったビデオ通話の環境について解説します。
私は職業柄、毎日のようにビデオ通話を使いますが
滅多に途切れたり乱れたりせずに
快適に利用できています。
では、どのようにすればいいのか?
結論から言えば、有線のLANケーブルと
イヤホンマイクを使うのがおすすめです。
まず、多くの人はWi-Fiやテザリングといった、
無線でインターネットに接続しています。
しかし、無線は音飛びや映像飛びが起きやすいため、
ビデオ通話に向きません。
なぜなら、無線通信ではパケットロス、
つまり瞬間的な接続切れや
通信の中断がしばしば起こるからです。
そして、パケットロスが起きると
動画や音声のデータは飛んでしまいます。
これは、どんなに速度が速いWi-Fiであったとしても
ビデオ通話を使うと発生する現象です。
もし動画サイトを見るときであれば、
無線であってもあまり問題が起こりません。
動画サイトではバッファとして
数秒間先のデータを先回りして読み込む仕組みだからです。
そのため、ネットフリックスやユーチューブは
ノイズによるパケットロスが起こっても
ほぼ途切れずに視聴できます。
一方でZoomなどのビデオ通話の場合、
バッファを大きくしすぎると遅延も大きくなるので、
小さなバッファしかとれません。
(仮にビデオ通話で数秒間のバッファをとった場合、
自分の声が数秒後に相手に届くことになってしまい、
まともに会話ができなくなるからです。)
そのため、リアルタイムでビデオ通話で無線を使うと、
音飛びや映像飛びがよく起きるのです。
場合によっては、動きがゆっくりになったり
急に動きが速くなってしまいます。
ですから、私は自宅からビデオ通話をする際は、
基本的に有線のLANケーブルでつなぐようにしています。
そうすると映像や音声の乱れがほとんど起こりません。
それ以外のメリットとしては、
有線のLANケーブルをつないだほうが
ネットワークの通信速度がぐっと速くなります。
厳密には使用環境よりますが、
無線LANよりも有線LANの方が速いケースが大半です。
LANケーブルは基本的に100mを超えない限りは
ほとんど同じ速度で繋がりますので、
長めのLANケーブルがひとつあれば、
どこでも快適な接続環境が作れます。
ただ、パソコンの中には
LANケーブルの差込口がない機種もあります。
ですから、差込口がない場合は
LANケーブルを接続するハブを
別途購入して使う必要があるでしょう。
パソコンとLANケーブルのハブの相性が悪いと
速度が遅かったり認識しなかったりするため、
自分と同じパソコンを使う人の商品レビューを探して
購入するのがおすすめです。
また、音声については、
イヤホンマイクを使うと快適に通話できます。
というのも、音声が相手に届きにくい人は、
パソコン内蔵のマイクを使っていることが大半です。
ですが、内蔵マイクは
声を拾いにくい上にタイピング音やファンの音など
余計なノイズが入ってしまいやすい。
そのため、ビデオ通話では
イヤホンマイクを別途購入して使うのがおすすめです。
講座の参加者やチームメンバーにも
有線LANケーブルとイヤホンマイクを使うように
私は推奨しています。
あなたがビデオ通話をする場合は
こうした機材を使ってみてください。