こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
古い映画などを見ると、
カナリアを飼う炭鉱業者がときどき出てきます。
では、なぜ昔の炭鉱でカナリアを飼っていたのか、
あなたは知っていますか?
それは、毒ガス検知のためです。
小動物は呼吸回数が多いので、
毒ガスが発生した場合に人間よりもすぐに倒れます。
そのため、小動物を連れていると、
毒ガスの危険に気付きやすくなるのです。
とくにカナリアは常に鳴いているため、
鳴き声の異変が毒ガスセンサー代わりになります。
カナリアが鳴きやんだら、
毒ガスが充満している可能性があるため、
炭鉱業者は炭鉱から逃げ出したわけです。
こうしたエピソードが転じて、
金融危険を察知するための指数を
「炭鉱のカナリア」と呼ぶようになりました。
経済を予測する指数が下がると、
「炭鉱のカナリアが鳴きやんでしまった」などと
金融関係の人は言うのです。
それで、こうした「炭鉱のカナリア」は、
金融以外のビジネスにもあると私は考えています。
たとえば、「あるときから
急にお客さんからのお問い合わせ件数が減った」
といった異変です。
この異変は小さなもので、
ともすれば見落としてしまうでしょう。
ただ、もしかすると
集客やフォローアップに致命的な問題が、
発生しているのかもしれません。
こういった異変に気づいたときに、
すぐに原因を突き止めて対応できれば、
ビジネスは存続できます。
カナリアの異変にすぐ気づく炭鉱業者と同じで、
自分たちの身を守ることができるのです。
しかし、異変に気づかなかったり、
対応を先延ばしにしたりするとジ・エンド。
カナリアを無視した炭鉱業者が
毒ガスで死んでしまうのと同じように、
ビジネスは破滅に向かいます。
あなたもビジネスの“カナリア”を見つけて、
素早く危機を察知してください。