こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ビジネスの成功者の中には、
仏教に詳しい方が一定数います。
有名どころでは、スティーブ・ジョブズも
仏教に造詣が深かったと言われていますね。
そういった話を聞くと、情報弱者は
「自分も仏教を学んでみよう」と考えがちです。
しかし、私はそういった方に
警鐘を鳴らしたいと思います。
なぜなら、仏教を学んでも、
成功はできないからです。
たしかに、仏教にハマる成功者はいるのですが、
成功との因果関係はありません。
たとえるならば、成功者の中に
ゴルフ好きが多いのと同じです。
成功して余裕ができると、
趣味としてゴルフをはじめる人が多くいます。
しかし、貧乏な人がゴルフをしても、
収入が増えるわけではないですよね。
ゴルフにビジネスを伸ばす効果はないからです。
仏教も同様。
時間やお金に余裕ができると、
教養として仏教書を読む人は多くいます。
また、大金を稼いでも満たされない欠乏感があり、
仏教に救いを求める成功者もいるでしょう。
どちらにしても、仏教を学んでいるのは、
成功した後なのです。
意味、分かりますか?
つまり、次のような因果関係です。
(1)成功する
↓
(2)時間とお金に余裕ができる
↓
(3)仏教を学ぶ
このような流れになっており、
逆の順序は成り立ちません。
むしろ、仏教は欲を否定する考え方があるので、
仕事へのモチベーションが下がってしまいがちです。
モチベーションが下がっても
それで本人が幸せならいいのですが、
実際は「合理化」している方が大多数。
ご参考:合理化の罠
つまり、欲がなくなっているのではなく
「欲があるのに、ないフリをしている」という
息苦しい生活になります。
実際、私は仕事柄、セミナーや勉強会の
参加者を多くみてきました。
中にはボロボロの服を着ながら、
仏教を学ぶ人もいたものです。
そういった人は、多くの場合、
何年経っても収入を増やせずに、困窮し続けています。
また、精神性を高める知識を学んでいながら、
顔の表情は険しく、余裕のなさそうな方ばかりです。
それは当然のことでしょう。
結局のところ、生活に余裕がないと、
メンタルは安定しません。
お金がすべてだとは言いませんが、
月々の支払いがギリギリで、貯蓄も少ないときに
精神性を求めてもしょうがないのです。
ですから、あなたが経済的に成功していないなら、
仏教を学んでいる場合ではありません。
セールスやマーケティングを学んで、
経済的に豊かになるのが先です。
あるいは、ろくに行動もできないほど
メンタルが不安定なら、
エビデンスのある心理学を身に着けてください。
間違っても仏教の入門書を読んだり、
お坊さんの話を聞きに行くような
遠回りなことはしないことです。