こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には、アフィリエイトや転売などで
稼ぐ方法を教えている講師が多くいますよね。
そういった講座の講師が、
会社員の参加者に向かって、
次のように指導していることがよくあります。
「『本業が忙しい』と言い訳をしてはいけません!
副業でも結果を出す人はいるのです!」
つまり、「言い訳をせずに実践をして
結果を出しなさい」と指導しているのです。
これには、私もある程度は同意します。
なぜなら、成功する人は、
副業でも時間を捻出しながら行動し、
結果を出して独立するケースが大半だからです。
「時間がない」「忙しい」と言い訳ばかりしていたら、
人生が変わらないというのは、間違いありません。
ただし、私は「言い訳するな」と伝えるにしても
重要な前提があると考えています。
それは、客観的に見て、時間を捻出できる
生活状況かどうかということです。
というのも、たしかに言い訳は役に立たないのですが、
言い訳をやめれば必ず成功する、
というわけでもないからです。
わかりますよね?
たとえば、ブラックな職場に勤めている人を
想像してみてください。
毎日深夜まで仕事が残業があり、出勤時間は早朝。
休日出勤も当たり前で、十分な睡眠時間すら
確保することができない。
そんなブラックな働き方をしている人に
「言い訳せずに副業で結果を出せ」
といっても、結果が出るわけがないでしょう。
物理的に作業時間が確保できないので、
ビジネスを実践できないからです。
とはいえ、だからといって被害者ぶって
「自分は不幸だ」「会社のせいだ」と
言い訳していても、現象は変わりません。
では、どうすればいいのか?
それは、「まず、社内で部署転換を希望し、
部署転換も不可能ならば、転職する」ということです。
会社にもよりますが、場合によっては
事務系の仕事など、定時に帰りやすかったり
休日が取りやすかったりする部署がありますよね。
できれば、そういった部署への異動を検討し、
上司に相談してみるのです。
うまくいけば、あまりコストもリスクもなく
時間を捻出できるようになります。
社内の異動であれば、過去の業務の経験も
活かせるので、比較的スムーズに
新しい生活をはじめられるでしょう。
そして、部署転換も難しい場合は
転職を検討するしかありません。
知っての通り、転職には給料が下がりやすいなど
一定のリスクやデメリットがあります。
ただ、現状がブラックな職場で、
部署転換もできないなら、他に選択肢はありません。
リスクを受け入れて、転職を決断する必要があります。
なぜ私が転職より部署転換を勧めているかと言うと、
部署転換のほうがリスクが小さいからです。
転職に成功して、ある程度、
時間が捻出できるようになったら
ビジネスの実践もできるようになるでしょう。
これは、考えてみれば当たり前ですよね?
にもかかわらず、この当たり前の現実を直視せずに、
ブラックな職場に勤めながら、稼ぐ方法を習う講座に
参加してしまう人は本当に多い。
そういった人は、おそらく
「一発逆転して会社を辞めたい」
と思ったのでしょう。
しかし、時間の捻出すらできない生活状況で
大きな結果が出せるほど、ビジネスは甘いものではない。
当然「言い訳をやめたら成功できる」
などという根性論も通用しません。
厳しい現実を受け入れて、
部署転換や転職をすることをおすすめします。
また、小手先テクニックを教えるような
視点の低い講師からも、離れてください。
なぜなら、転職や部署転換をして落ち着くまでには
少なくとも数か月以上はかかります。
すると、時間に余裕ができた頃には、
学んだ内容が使い物にならなくなるからです。
もちろん、いずれ独立したいと考えているなら、
ビジネスは学んだ方がいいでしょう。
その場合は、年月の風化に耐えうる
本質的なマーケティングなどを学びながら、
数年スパンで準備を進めることです。
流行りの手法を覚えたところで、
時間とお金のムダにしかなりません。