こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
メンタルの状態が悪い人は、
「自己肯定感が高い」という状態を
そもそも勘違いしている場合があります。
たとえば、「自己肯定感が高い人」を
前向きで穏やかな人のことだと、
誤解しているのです。
場合によっては、「自己肯定感が高まると、
自分もポジティブなれるのだろう」
と、思い込んでいるケースもあります。
そのため、「自己肯定感を高めましょう」と聞くと、
「自分も前向きでポジティブにならなければ」
などと、まとはずれな思考をするのです。
ですが、心理学の知識がある人なら
わかると思いますが、
これらは完全に間違えた認識です。
自己肯定感が高い人は、
前向きでポジティブとは限りません。
前向きな人もいますが、
その反対に、ネガティブな性格の
自己肯定感が高い人もいます。
私はどちらかというと、このパターンです(笑)
他にも、自己肯定感の高い人は多種多様。
鈍感な人も、繊細な人も、
衝動的な人も、計画的な人
外交的な人も、内向的な人もいるでしょう。
なぜなら、「自己肯定感が高い人」は、
ありのままの自分を肯定しており、
自然体の状態だからです。
自然体は人それぞれ異なるため、
決まった振る舞いにはなりません。
共通しているのは、
自分の思った通り、素直に行動するという点。
たとえば、人前でのスピーチを
知人に頼まれたとします。
自己肯定感が低い人は、
それを引き受けるかどうかを、
他人の顔色を見て判断しがちです。
・「自分はやってみたいが、
他の人にバカにされそうだから、やめようか」
・「もし断ったら、依頼者に
嫌われそうだからやっておこうか」
・「親に相談してから決めようか」
・「常識的には、やっておいた方がいいだろうか」
などと、自分の気持ちをないがしろにして、
他人の価値観ばかり考えて決めるのです。
その結果、しばらく経ってから、
自分の判断を後悔し、
悶々と過ごすハメになります。
一方、自己肯定感が高い人は、次のようにします。
・やりたいなら、引き受ける
・やりたくないなら、断る
・条件が合わないなら、相談する
シンプルにそれだけです。
最終的にどう行動するかは、人それぞれ。
また、引き受けた場合に
どのようなスピーチをするかも、
千差万別になります。
私たちは身も心も十人十色なので、
自然体に近づくほど個性が尖って、
オリジナリティのある振る舞いになるからです。
こういった視点がなく、
「自己肯定感が高い人はこうするものだ」
と型にハメようとする人は、注意が必要です。
「自己肯定感が高そうなキャラ」を
演じているようでは、
むしろメンタルが悪化していきます。
非現実的なキャラを作ると
自己肯定感が下がり苦しむということは、
前回の内容でお伝えした通りです。
ご参考:昭和のアイドル状態からの卒業