こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
たまに、必死になって、「速読の技術」を
身につけようとしている人に出会うことがあります。
こういう人を見ると、
「この人、ビジネスで結果を出せないだろうな」
と感じざるをえません。
なぜなら、速読の技術というのは、
情報処理において、最下層のスキルだからです。
速読の、1つ上のスキルは何かというと、
損切りのスキルです。
損切りとは、ある本を読み始めて、
「はじめに」とか「第1章」あたりを読んだ段階で、
「この本、あまり学ぶ価値がないな……」
と感じたら、その瞬間に、その刹那に、
その本を読むのを終了するスキルですね。
速読だろうと、精読だろうと、
学ぶ価値がない本を最後まで読むのは愚か者。
たしかに、その本に払ったお金は返ってこない。
でも、そこで損切りせず、時間をかけてしまうのは
何も合理性がない行動ですよね?
そして、この損切りにも、1つ上のスキルがあります。
それは、選書のスキル。
つまり、本屋さんで本を買うとき、
良書を選び、悪書を避けるスキルですね。
読み始めた悪書を損切りをするよりも、
そもそも悪書は買わなければいいからです。
ですから、情報処理において、重要度は
速読<損切り<選書
となります。
速読という最下層のスキルにこだわってしまう人は
ビジネスで結果を出せませんが、
損切りのスキルを身につけようとする人は、
時間はかかりますがビジネスで結果を出せます。
そして、選書のスキルを身につけた人は
最短時間で結果を出します。
私が、「お金の心理学」という講座で、
選書のスキルを教えているのは、
そういった意味があります。
人から推薦してもらった本を
ただ読むだけの人には未来はありません。