こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、「ビジネスの真実は残酷」の第4回目です。
このシリーズでは、
世の中のビジネスを教えている人が言わない
残酷な真実を、忖度なくお伝えしています。
残酷であっても真実を直視しなければ、
地に足を付けてビジネスを成長させていくことは
できません。
ですので、ぜひこの記事を最後まで読んで
あなたの人生を豊かにしてください。
(第1回目~第3回目の記事も、
まだ読んでいない場合は読んでみてください)
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『ビジネスの真実は残酷(第4回目)』
天職の科学的な見つけ方
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前回は、経済的な大成功を決める
もっとも重要な要素は「運」であるとお伝えしました。
たとえ「儲かる業種」を選び、
「遺伝的な才能」があって努力もしたとしても、
運が悪ければ大きな結果は出せないということでしたね。
しかし、あなたはこう思ったかもしれません。
「確かに、大富豪になれるかどうかは、
運の要素もあるだろう。だったら、お金よりも、
好きなことを仕事にできるかが大切だ」と。
はい、確かに、大富豪になれなくても、
好きな仕事ができればいいですよね。
実際、好きなことを仕事にするために
自分探しの旅行にでかけたり、
自己分析したりしている人はたくさん存在します。
では、考えてみてほしいのですが、
こうした「天職」って見つかるものだと思いますか?
実は、ここで残酷な真実があります。
それは、「天職を見つけられるかどうかも運である」
ということです。
「え、また運?」と思うかもしれませんが、
客観的なデータがあるので、そう言わざるを得ないのです。
その根拠は、1999年のスタンフォード大学の
ジョン・D・クランボルツ教授の論文です。
この論文に、「天職が見つかるかどうかは運だ」
という研究結果が示されています。
この研究では、実際にビジネスで活躍している人が、
どうやって「天職」に就くことができたのか調べました。
すると、意外なことがわかりました。
ビジネスで成功している人のうち、
18歳のときに夢見ていた仕事に就いている人は
たったの2%しかいなかったのです。
2%ですよ!
「98%以上の成功者は、狙っていない分野で
ビジネスをしていた」ということです。
しかも、その成功のきっかけも
自分探しや人生戦略とは無関係のようです。
というのも、クランボルツ教授が
成功者を調査してみたところ、
「キャリアの80%は偶然だった」と判明したのです。
ちなみに、クランボルツ教授は世界的な心理学者ですが
彼自身も心理学の道に進んだのは偶然だそうです。
彼は、若い頃にやりたいことがなく、
テニスサークルに入ってブラブラしていました。
そんなとき、たまたま心理学を勧められ
なんとなく進学したことが
世界的な心理学者となる第一歩だったそうです。
興味深いですよね?
キャリアの8割以上は偶然であり、
本人の夢や戦略はあまり関係がないのです。
これは、「何も努力しなくていい」
という意味ではありません。
むしろ、どんどん行動していろいろなことを試す中で
あるとき偶然に天職が見つかるということです。
クランボルツ教授は、
論文の中で次のように説いています。
「好奇心 、持続性、柔軟性、楽観性、
冒険心の5つを大切にしたほうがいい」と。
でも、具体的に何をすればいいのか
わかりにくいですよね。
たとえば、好奇心を持って
学んだことのない分野のセミナーに参加してみる。
コツコツとSNSで投稿する。
海外のやり方などを柔軟に取り入れてみる。
すぐに結果がでなくても、
楽観的に捉える。
冒険心を持って、AIなどの新しいものを使ってみる。
このような姿勢で行動していくのが
天職を見つけるためには大事だということです。
ここまで読んで、あなたはこう思ったかもしれません。
「わかった。大富豪にならなくていいし、
天職もすぐ見つからないかもしれない。
でも、せめて起業で自由なライフスタイルを
手に入れたいんだ」と。
ですが、ここで次の残酷な真実が関係してきます。
「まだあるのかよ!」と思ったかもしれませんが、
次の5つ目で、残酷な真実の話は最後です。
この真実を知らずにビジネスを始めて、
「こんなはずじゃなかった」と
後悔する人が非常に多いです。
あなたには後悔してほしくないので、
次回も見逃さないようにしてください。
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「ビジネスの真実は残酷」の第4回目は以上です。
ぜひ、次の最終回も楽しみにしていてください。