こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、「ビジネスの真実は残酷」をテーマにした
シリーズ形式の記事です。
なぜ、こういった話をするのかわかりますか?
それは世の中には、
ビジネスの間違ったイメージが広まっているからです。
「起業すると自由な人生を送れる」
「やりたいことを仕事にして毎日ハッピー」
ちまたのビジネス書などには、
こんな言葉があふれていますよね?
ですが、これらは真実でしょうか?
この記事を読んでくれている、
賢いあなたならわかると思いますが
真実は残酷で、そんなに甘くはありません。
なぜなら、
「売上の上がらないビジネスで破産する」
「詐欺師に騙される、ムダな苦労ばかりする」
こんな目に遭う人が本っ当に多くいるからです。
私は、これまでに7,000人以上の起業家を
直接指導してきました。
その経験から確信していることがあります。
それは、「夢見る起業家は地獄を見る」
ということです。
にもかかわらず、
世の中のビジネスを教えている人のほとんどは
こうした残酷な真実を話しません。
なぜ、彼ら彼女らは
本当のことを伝えないのでしょうか?
その理由は、甘い幻想を語るほうが儲かるからです。
たとえば、セミナーをする場合、
「楽して稼げる」と言うほうがウケます。
商品を紹介するなら、
「簡単に結果が出る」と言うほうが
短期的には売れるでしょう。
「努力すれば結果は必ずついてくる」と言えば
ユーチューブの再生数が伸びるでしょう。
でも、こういう甘い幻想を語る人たちって
気持ち悪くないですか?
私からすると、ものすごく気持ち悪い。
一般的なセミナー講師は、
えてして甘い幻想を語りがちです。
そのため、私は一部のビジネスパートナーを除き
他のセミナー講師などとはあまりつるんでいません。
以前、忖度なしで
本当のことを言いすぎたことがあります。
そのときは、同業他社から「訴訟するぞ」という
内容証明郵便が何通も届きました。
それでも真実を伝え続けています。
そんな私が、これから忖度なしで
起業の残酷な真実を5つ解説していきます。
もしかしたら、あなたは
耳をふさぎたくなるかもしれません。
ですが、逆に言えばこの内容を直視すれば
地に足をつけてビジネスを成長させていくことができます。
ですので、ぜひ最後まで読んでください。
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『 ビジネスの真実は残酷(第1回目)』
失敗する起業家が知らない真実
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1つ目の残酷な真実をお伝えする前に、
あなたに質問です。
ビジネスの売上は、
起業家の優秀さを表すと思いますか?
世の中では、
大きな売上を上げている起業家を見つけると
多くの人が褒めたたえます。
「優秀ですね」
「あなたなら、どんな分野でも結果を出しそうだ」と。
こうした認識を、
あなたは正しいと思いますか?
ここで、残酷な真実をお伝えしましょう。
売上と優秀さは、関係がありません。
さらに言うと、
利益率と優秀さも関係がありません。
なぜなら、売上や利益率を決める最も大きな要因が
「参入する業種」だからです。
要するに、「稼げる業種に入れば稼げる」
「稼げない業種に入ると稼げない」ということです。
たとえば、雑貨屋と心理カウンセラーを比べると
どちらが稼ぎやすいと思いますか?
答えは、心理カウンセラーです。
その理由は、比較してみればわかります。
【雑貨屋】
・様々な経費がかかる
(商品の原価、光熱費、家賃、人件費など)
・商品単価が数百円~数千円と安い
・大量購入や頻繁なリピートは少ない
【心理カウンセラー】
・経費が安い(場所を問わず身1つでできる)
・1回の売上が数千円~数万円と高い
・深刻な悩みを扱うためリピートされやすい
どちらがより稼ぎやすいのか、一目瞭然ですよね?
勘違いしないでほしいのですが、
私は心理カウンセラーを勧めたいわけではありません。
ただ、雑貨屋と心理カウンセラーでは
稼ぎやすさに何十倍、何百倍もの
違いがあるということを伝えたいだけなのです。
こんなに違うって、ヤバくないですか?
事実、『コンサルタントの経営数字の教科書』
という本の中には、こんなデータがあります。
雑貨屋のような小売業の粗利益率は、たった30%。
一方、カウンセラーのようなサービス業は
粗利益率がなんと80%です。
これ、粗利益率が段違いですよね?
たとえば、10万円の売上が上がった場合、
雑貨屋は3万円の利益です。
一方、カウンセラーは8万円も利益が出ます。
もちろん、ビジネスのやり方によって増減はするでしょう。
しかし、この差を努力でひっくり返すのは
ほぼ不可能です。
あなたなら、どっちの仕事を選びたいですか?
これは他のビジネスでも同様です。
コピーライターになるのか、カフェをやるのか、
行政書士になるのか、IT企業を作るのか、
美容室を開くのか……。
こうした業種選びの時点で
利益率と売上規模はだいたい決まっています。
真実は残酷でしょ?
これについて、知人の税理士は
興味深いことを話していました。
「私は色々な業種の企業と顧問契約を結んでいるので、
膨大な数の決算書を見られます。
それで気づいたんですが、全く違う会社でも
同じ業種だと同じような売上規模と利益率なんですよね」と。
意味わかりますよね?
同じ業種なら、同じような結果になるということです。
つまり、「売上はあなたの優秀さとは関係ない」
ということです。
もちろん、個々の能力差はありますが
もし稼げない業種に入ったら
どんなに優秀でも稼げないのです。
ヤバくないですか?
ですから、できればあなたは
ぜひ稼ぎやすい業種に参入してくださいね。
以上が、ビジネスの残酷な真実の1つ目、
「稼げない業種に参入したら稼げない」でした。
さて、ここまで読んで、
あなたはこう思ったかもしれません。
「じゃあ、稼ぎやすい業種に参入して
努力すれば誰でも100%稼げるの?」と。
しかし、そう簡単な話でもありません。
なぜなら、残酷ですが
「努力すれば無限の可能性が広がっている」
というわけではないからです。
つまり、同じように努力しても
稼げる人と稼げない人がいます。
なぜでしょうか?
次回は、その理由を解説しますね。
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「ビジネスの真実は残酷」の第1回目は以上です。
第2回目も、忖度なしで
ビジネスの残酷な真実をお伝えします。
ビジネスの世界を生き抜いていくための
重要な内容なので、ぜひ読み続けていただければと思います。