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自由が目的の起業は危険?

ビジネス

2024年11月18日

相馬一進


こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。


今回は、「ビジネスの真実は残酷」の最終回、
第5回目です。


今回は、ちまたに広がっている
「起業すると自由になれる」というイメージについての
残酷な真実を解説します。


この真実を知らずに、自由を求めて起業し、
「こんなはずじゃなかった」と後悔する起業家を、
私は本当にたくさん見てきました。


この記事を読んでくれているあなたには、
そんな目に遭ってほしくありません。


ですので、もしあなたが本気で
起業して自由になりたいのなら、
必ず最後まで読んでください。


(第1回目~第4回目の記事も、
まだ読んでいない場合は読んでみてください)

 

 

=======================

 『ビジネスの真実は残酷(第5回目)』
 自由が目的の起業は危険?

=======================


まず最初に、5つ目の残酷な真実を
お伝えしておきましょう。


それは、「起業して自由なライフスタイルを得るまでは
何年もかかる」ということです。


なぜなら、成功している起業家の多くは
とにかくハードワークをしているからです。


これは、私の個人的な意見ではありません。


たとえば、
2018年のハーバードビジネスレビューには、
成功している起業家の労働時間の調査が載っていました。


その結果、どうだったと思いますか? 


自己啓発本の帯のキャッチコピーのように、
自由なライフスタイルを送っているのでしょうか?


Harvard Business Review
[US] July – August 2018 (単号)
https://www.amazon.co.jp/Harvard-Business-Review-US-July/dp/B07F83JZWV


英語の長文を読みたい人は、おそらく少ないと思うので
私が簡単にまとめてご紹介しますね。


このハーバード・ビジネス・レビューからは、
成功している起業家の現実が見えてきます。


ポイントは、以下3つです。


===================
1.仕事がある日の平均労働時間は9.7時間
===================


ほぼ10時間くらいなので、
残業のある会社員と同じくらいでしょう。


結構ハードですよね?


===================
休日の70%程度は仕事関係に使っている
===================


つまり、家族で遊びに行くといった活動よりも
ビジネスに関わる本を読むといった
時間の使い方をしています。


===================
53%のCEOは旅行先でも働く
===================


もう、働きすぎですよね? 


完全に社畜ですよ。

 

ハーバード・ビジネス・レビューは
上場して売上が年商数億ドルを超えるような
経営者を対象としているデータです。


つまり、ヤバい仕事人間ばかりが調査対象なので、
ちょっと極端かもしれません。


ただ、中小企業でも似たようなことは言えるでしょう。


私自身、駆け出しの頃は
1日15時間以上仕事をしていた時期がありました。


もう、セルフ社畜でした。


また、働き方の自由に関しても苦労がありました。


なぜなら、ビジネスの規模が小さいときは、
より好みしていたら売上が立たないからです。


なので、最初は嫌いな人とも
ある程度は付き合わなくてはいけませんでした。


「起業すれば嫌いな人とは付き合わなくていい」
といったことを言う人が、よくいますよね?


あれは、ビジネスが軌道に乗ったあとの話で
最初から都合よくはいきません。


「なんかがっかりだな」と思ったかもしれませんね。


でも、それなりに結果が出たあとなら
自由なライフスタイルにすることができます。


仕組みができれば、スタッフに指示を出したり
管理したりするだけで収入が入るからです。


加えて、嫌いな人とも離れられます。


なぜなら、売上が大きければ
苦手な相手との取引を断っても問題ないからです。


少しは希望が見えてきましたか? 


私も起業して5年くらい経った頃には、
忙しい時期を除いて1日4時間くらい働けば
売上が上がるようになりました。


あと、苦手な人とは関わらないようにしています。


面倒くさい人からの仕事の依頼は、秒で断りますね。


そういった働き方でも、
価値観の合うお客さんには貢献できて、
感謝もされます。


今は、「起業して良かったな」と心の底から思っています。


とはいえ、そこに行き着くまでの数年は
ハードワークだったのも事実なんです。

 

世の中には、「誰でも簡単に自由な人生が手に入る」
みたいなノウハウを売っている人がいます。


あなたも、たまに目にしないでしょうか? 


いわゆる情報商材の販売者です。


私は過去に、そういった人に
何度か会ったことがあります。


特に仲良くはなっていませんが、
長くビジネスをしていると、
いろんな人と会う機会があるからです。


あなたは、そんな情報商材の販売者の裏側を
知りたくないですか? 


今から暴露しますね。


実は、情報商材の販売者たちは、
「自由な人生が手に入る」と
お客さんをあおっているわりに
自分たちは裏でめちゃくちゃ働いているんですよね。


商品を販売している当人たちは、
全然自由な人生じゃないわけです(笑)


とくに、新しい商品の販売の時期などは大変そうです。


睡眠時間を削り、お客さんの反応を見ながら
販売ページを修正したり、
動画を撮り直したりすると言っていました。


「いやいや、自由な人生はどこいったんだよ!?」
って感じじゃないですか? 


これが真実なんです。


どうか、あなたは騙されないでください。

 

5つ目の残酷な真実の解説は、以上です。


これまでにお伝えした、5つの残酷な真実を
最後にまとめておきますね。


===================
1.稼げない業種に参入したら稼げない

2.遺伝的な才能が関係するため、
人間に無限の可能性はない

3.才能があっても運が悪いと結果が出ない

4.天職が見つかるかどうかも運

5.自由なライフスタイルまでは何年もかかる
===================


身も蓋もない話ばかりで、
「こんなことを言われたら、
ビジネスをやる気がなくなってしまう」
と感じたかもしれません。


ですが、ここまで読んだあなたには、
ビジネスにおいて重要な
「真実を直視する勇気」があります。


これからも、ぜひその勇気をもって
ビジネスの世界を生き抜いていってほしいと思います。


=======================

 
「ビジネスの真実は残酷」シリーズは、
これで終わりです。


今回は、厳しい話ばかりで、
「ビジネスをどのように成長させていけばいいのか」
についてはお伝えできませんでした。


次のシリーズでは、具体的なビジネスのやり方も
お伝えしていきますね。

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相馬一進【集客に特化した起業支援コンサルタント】 大学卒業後、松坂屋に入社する。その後、退社して起業するが、11業種で失敗。「起業成功のカギは集客にある」と悟り、企業の集客支援を始める。ダライ・ラマ14世や、スティーブン・R.コヴィー博士、リチャード・ブランソン、有森裕子などの講演会の集客を次々と成功させ、1億円超の売上を達成。現在は、起業や集客支援のセミナーを不定期で開催しており、クライアントは200業種以上。世界で上位2%のIQ所有者のみが入会できるMENSAの会員。

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