こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日の話は、理系的な人には理解しにくいかもしれませんが
「面倒くささを、お客さんに楽しませると価値になる」
と私は思っています。
その最たる例は山でおこなうキャンプです。
そもそもキャンプなんて、しなくていいはずです。
自宅のほうが、快適に眠ることができますし、
おいしいものも食べられるからです。
使いにくいキャンプ用品でご飯を作るとか、
テントを張るといった面倒なこともしなくていいですし。
ですが、キャンプをする人たちは、
その面倒くささを「非日常」として楽しんでいるので
お金を払うのです。
「面倒くささを、お客さんに楽しませると価値になる」
ということが理解できないと、
新しい価値を作り出しにくくなります。
たとえば、以前も書きましたが、
私はGoogleがSNSを作れない理由は
これも関係していると思っています。
ご参考:ミッションが強みを決める
要は、Googleにいる理系的な社員にとっては、
コミュニケーションとは単なる面倒くささであって、
まったく面白くないのでしょう。
ですから、コミュニケーションを楽しませるという考えが
Googleの社員からは出てこないのではないでしょうか。
一方で、LINEのようなサービスは
コミュニケーションという面倒くささを
スタンプによって楽しさに変えていますよね。
だからこそ、LINEのスタンプが
年間何百億円と売れているのです。
ですので、スタンプというコミュニケーション消費は
文系的だと私は感じています。
ここで、話をまとめましょう。
理系的な人ほど、面倒くささを排除しようとしますが、
もしかしたらそこに価値があるかもしれません。
その面倒くささをお客さんに楽しませることができれば、
新しい市場を作り出せる可能性があります。
つまり、面倒くささの中には、
徹底的に排除したほうがよいものと、
お客さんに楽しませるものと2種類あるのです。
それらを区別することが大切ですね。