こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私はたまに、コンサルタントの方から
値付け(価格設定)で相談をされることがあります。
「一体いくらの値段にするのが適切でしょうか?」
といった話ですね。
しかし、その業種や実力や状況などによって
適切な価格は大きく変わってしまいます。
ですから、ここで具体的な数字をあげることは
まったく意味がないと思うのですが、
価格を考える際の原理原則はあります。
それは、『7つの習慣』にも出てくるWin-Winですね。
コンサルタントにもクライアント(お客さん)にも
両方にとってWinになる価格だけが正解である、
という原理原則ですね。
ですから、実力のないコンサルタントが
高単価のコンサルティングを売るすることについては
私は論外だと信じています。
それはクライアントにとってWinではないからです。
一方で安すぎる価格もダメで、
コンサルタントにとってWinではないからです。
適切な価格とは、サービスを提供するコンサルタントも、
そのサービスを受けるクライアントも、
お互いに本気になれる価格「だけ」です。
それ以外は間違いなのです。
たとえば、以前のことです……。
私がアドバイスをした、あるコンサルタントは
すごく実力があるのに、クライアントに対して
「月額1万円」
という低価格でコンサルティングをしていました。
そして嘆いてたのです。
「せっかく良いコンサルティングをしても
クライアントが行動してくれない」と。
そこで私が提案したのは、
値上げをしたほうがいいですよ、ということです。
なぜなら人は、1万円を払ったものには
1万円前後の価値しかないと感じるからです。
ですので、たとえ良いコンサルティングをしても
クライアントは本気にならず行動してくれないのです。
せいぜい「参考程度にしておこう」と思われたら
行動してくれるわけがありません。
クライアントが本気になるくらい、
コンサルティングの価格を高くすることで、
本気になってもらうことができるのです。
こういったことを考えられず、
「私がこんな大きなお金を受け取っていいのだろうか?」
と考えるのは自分勝手なコンサルタントです。
お客さんを本気にしてあげることを考えていないからです。