こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日のマインドマップについての内容ですが、
予想以上にご返信が多かったです。
マインドマップの意味がよく分かりました。
そもそも何故マインドマップを使うのか?
という理由をあまり考えておらず、
単に考えをまとめるのに便利そうだから、
という理由で今まで使っていたことに気づきました。
ご返信、ありがとうございます。
マインドマップは、問題の前提を疑ったり、
抽象的に考えたりするのには
まったく向いていないツールです。
たとえば。
健康志向の人がいたとして、
「どうすれば、オーガニックの野菜をもっとたくさん
食べることができるだろう?」と考えたとします。
そして、マインドマップに、
オーガニックの野菜を安く手に入れるための
アイデアを書いたとしましょうか。
お気づきですか?
実はもう、この時点でアウトなのです。
なぜなら、データを調べてみると
オーガニックの野菜と普通の野菜は、
残留農薬も栄養素もほとんど同じ数値であり、
「オーガニックの野菜なんて食べても、
普通の野菜を食べているのとなにもかわらない」
という根本的なスタート地点の誤りに
気づいていないからです。
わかりますか?
マインドマップというのは
スタート地点の誤りに気づきにくいツール。
もし、スタート地点が間違っていたら、
後に描くすべての絵が水泡に帰すのです。
論理思考というのは、スタート地点が一番重要で、
「どう問題設定するのか?」
が80%の結果につながる20%の原因です。
論理思考のスタート地点(問題設定)というのは
ピラミッドで言えば土台であり、そこが傾いていたら、
その上の石(問題解決)がすべて傾くからです。
問題設定は、問題解決の何倍も重要だ、
ということに気づいていない人はとても多い。
ですから、なんとなく問題を設定して、
マインドマップでアイデアを出している人を見ると、
見ている私が頭が痛くなってきます。
マインドマップを描く時間全体の、80%の時間は
「問題設定は本当にこれでいいのか?」と
考える時間にあてないとダメなのです。