こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「やる気が出ないのですか、どうすれば出ますか?」
こういった質問をいただいたことは
今まで数え切れないほどあります(笑)。
私が心理学の専門家だから、
私に聞けば解決すると思っているのでしょうね。
しかし、私はこの質問に対して、
とても残酷な答えしか持ちあわせていません。
その答えとは、
「じゃあ、それをやめるか減らすかすれば?」
というもの。
いいですか。
やる気とは100%あなたのためのものであって、
誰かのためのものではありません。
例えば、「誰かに貢献したい」といったやる気でさえも
「誰かに貢献することで、私がいい気持ちになりたい」
という利己主義にすぎないのです。
例えば、「赤ちゃんの世話をしたい」というやる気も、
「赤ちゃんの笑顔を見ることで、私が幸せになりたい」
という自分勝手な動機なのです。
私はこれを、「健全な利己主義」と呼んでいます。
一方で、やる気が出ないということは
「したくない」と心の中では思っているのに、
「~しなければいけない」とか、
「~すべきだ」といった、
「べき論」によって気持ちを抑圧し、
無理やり行動をさせようとしている証拠です。
気持ちを抑圧していれば、
当然、やる気という感情も抑圧されます。
ですから、
「これは相手のためになるから、しなければいけない!」
と「べき論」で判断したとしても
長期的に継続するやる気なんて出ないのです。
私はこれを、「不健全な利他主義」と呼んでいます。
「健全な利己主義」というのは、
最終的には相手のためになり、
まず自分も幸せになる考え方。
「不健全な利他主義」というのは、
相手のためと見せかけて、自分の「べき論」を押し付ける
自分も相手も不幸になる考え方。
やる気が出ないという人ほど
「健全な利己主義」が少なくて、
「不健全な利他主義」のカタマリです。
ですから、どうしてもやる気が出ないなら、
それを減らすかなくすかしかないのです。