こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私が教育ビジネスをやっていることを人に伝えると、
「子育てはどうすればいいでしょうか?」
というご質問をいただくことがあります。
ですが、私は子育てにあまり強い情熱をもてません。
それは、そもそも子育ての前に
親育てが重要だと思っているからです。
「子どもをどういう大人に育てたいですか?」
と私が子育て中の親に聞くととんでもない答えが
返ってくることがあるからです。
たとえば、「子どもが食っていける大人にする」
という親がいます。
しかし、これはマズローの欲求5段階説で言えば、
生理的欲求(食欲)なので、そんな子育てをしたら
世の中の最下層の大人になってしまいます。
「自分の子どもが大人になったとき、
安全な生活ができるようにしてあげたい」
というのは、マズローでいえば「安全の欲求」であり、
下から2番目の階層です。
残念ながら、その子が大人になったとしたら、
かなり質の低い人生を送ることになるでしょう。
「最近は、ほとんどの人が大学に行っているので、
大学までは卒業させてあげたい」
というのは、所属と愛の欲求です。
その子が大人になったとしたら、
せいぜい人間関係で苦労しない大人になるだけでしょう。
「子どもに成功体験をいっぱい詰ませてあげて
“自分はなんでもできる”という自信をつけてあげたい」
という承認の欲求で子育てをすれば、
こどもは高い自己肯定感を持ち、
ひとかどの人物になることでしょう。
さて、私が先日お会いした富裕層の方は、
「自分の子どもは、自分の能力を発揮し、
社会に広く貢献できるような大人にしたい」
という自己実現の欲求で子育てをしていました。
その子育ての方法も特殊で、
ホームスクーリング(学校に行かない在宅学習)をして、
勉強を教えていたのです。
たしかに、アメリカの大統領の3割は
ホームスクーリングで育てられていますから、
子どもの才能開発をするよい方法なのでしょう。
おそらく、親本人がマズローの欲求5段階説の
下の階層の欲求で生きているうちは、
こういう子育てはできないでしょう。
ですので、子育てのボトルネックは、
親のメンタルであると私は信じているのです。
ダメなメンタルの親に育てられれば、
親が子どもの才能や殺してしまうからです。
ですから、子育ての前に、
私は親育てをしたいのです。
最後に質問です。
あなたは、どのレベルで子育てをしていますか?